【公開!】ボトルジョージはどこで見れる?チケット購入法と松本Pの苦悩を解説!
札幌国際短編映画祭に行ってきました!
そこで、西野亮廣さん総指揮の短編映画「ボトル・ジョージ」が、最優秀作曲賞と審査員特別賞のW受賞をしました。
ジャパンプレミア(日本初上映)を、見てきたぞ!
この作品は、基本的に映画館で開催予定はありません。
なので、僕が映画館で見てきたこと自体が非常に希少な体験となります。
また、今後もyoutube等の動画共有サイトや、DVDの発売も予定されていないので、作品自体を見る方法が非常に限定的になります。
そして、札幌国際短編映画祭を記念して「西野亮廣×松本紀子プロデューサー」のトークショーがありました。
40人キャパの小さな会場で、しかも無料でした(西野さんとの距離が鬼近い!!)。
急にXで流れてきた情報でしたし、「え?なんでこれ無料なの??嘘じゃないよね?」と疑ってました。
結果としては、めちゃくちゃ満足度の高いトークショーでした。
トークショーは、ボトルジョージのプロデューサーの松本紀子さんの話が、めちゃくちゃおもしろかったです。
過去に、古参ファンはご存知の田村Pが作ろうとしていた、「西野亮廣被害者の会」に確実に加入できるほどの被害を受けていました。
- 田村P
- 鮎川元マネージャー(吉本興業)
- 袖山編集者(幻冬舎)
- 【NEW】松本P(ドワーフ)
さて、映画ボトルジョージを見る方法は、2024年10月段階ではひとつしかありません。
それは、五反田にあるスナックCANDYにいくことです!
視聴方法だけ知りたい方は、目次をクリックして確認してね!
それでは、スピード感を重視したいので、僕が当日にメモをした、散文的に書いていきます。
ボトルジョージという短編映画とは?
ボトルジョージという短編映画を作るにあたって、松本紀子プロデューサーから時系列での説明がありました。
それを見ると、2019年頃から企画が練られていました。
確かにオンラインサロンでも、リアルタイムで報告されていたので、僕もよく覚えています。
ダム・キーパーというショートムービーを作った、堤大介監督(トンコハウス)とスナックCANDYで飲んでいたら、一緒に「誰も作れない、ショートムービーを作ろう」となりました。
ちなみに、僕はその時にダム・キーパーを知り、そっこーで絵本を買いました。
\クリックするとサンプルが読めるよ/
西野亮廣さんは、堤大介監督となら、いい作品が作れる未来は直観的に見えたとのことです。
そして、その作品を商業的に成功させる手段もだいたい思いついたのです。
つまり、勝ち筋が見えたのです。
しかし、話が進んでいくうちに堤大介監督から、こういう提案があったのです。
素人の僕には、よくわかりませんでしたが、この3つをクリアするって、とんでもないことなんですって!
ただ、今回のトークショーで松本紀子プロデューサーが、その狂いっぷりをとてもわかりやすく説明してくれました。
トークショーの受け売りですが整理ます。
ボトルジョージが狂ってる理由①短編映画は「金」にならない!
映画をどうやってお金にするのかというのは、西野亮廣エンタメ研究所(オンラインサロン)で、日々配信されています。
とにかくスゴイお金がかかるので、失敗ができないのです。
失敗ができないということは、勝負に出れないということです。
そうなると、必然的に「作品自体にファンがいる」マンガ原作と、「役者自体にファンがいる」イケメンタレントという作り方をしなければいけません。
その方法が悪いわけではないですし、その環境の中で結果を出している方もたくさんいます。
それでもたくさんの方が見に来てくれれば、映画は大きな収益を得ることができます。
しかし
短編映画だと、そもそも「見る人からお金を払ってもらう」ということができません。
だって、10分の映画のチケットって買わないでしょ?
それに(金払って)10分の映画観に行こうって、友達も誘えないじゃん。
短編映画は「映像作品」としては、まるで金になる要素がありません。
つまり、西野さんは堤監督に
まったく、金にならない作品を作りたい
と、誘われたわけです。
ですから、通常であれば「ショートムービー」というのは次のような使い方がされます。
ただし、ボトルジョージはどれにもあたりません。
A:名刺代わりとしての作品にする
ショートムービーを作って
「おれ、こういう作品作ってるものです。そして、短編映画祭で賞を受賞しました」
という、名刺代わりに使うのです。
これ単体ではお金になりませんが、次の挑戦への足がかりにはなります。
B:キャラクタービジネス
ショートムービーで、爆発的な人気キャラクターができたら、最高ですね。
例えば、すみっコぐらしやリラックマのようにキャラクター自体の人気がでれば、二次展開がしやすくなります。
ですが、愛されるキャラクターを作るというのは、狙ってはできないのです。
これは松本紀子プロデューサーもトークショーで言っていました。
売れてやるぞ!っていう、狙ったキャラは絶対に売れない!
だから、キャラビジネスはむずかしい!
キャラが売れるには、プロデュース力だけではなく、運の要素がかなり強いとのことです。
ハギーワギーとか、開発段階で売れるとは思ってないですよね。
C:グッズ販売
キャラクタービジネスに似ていますが、ショートムービー単体ではなくグッズで、お金を回収する方法ですね。
王道的なやり方です。
アクリルスタンドやウチワや、限定タオル等です。
アイドルで言えばチェキや、握手会などもそれにあたります。
そこに実用性はいらないのです。
いかに原価を低くして、高く売るのかだけが勝負の肝です。
ボトルジョージが狂ってる理由②全て「コマ撮り」でやりたい
コマ撮りって聞くと、どんなものを想像しますか?
僕はピングーです。
「コマ撮り」や「ストップモーション」という技法で撮影されたアニメがあります。
そして、世界トップクラスのコマ撮りアニメーションスタジオがドワーフという会社です。
そして、松本紀子プロデューサーはドワーフの代表です。
ドワーフは20年前に作られた会社で、その内容は「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載されています。
\左の女性が松本Pだよ/
ドワーフで、作られているキャラは、みんなご存知「どーもくん」や「こまねこ」です。
他にも、さくらももこさんの「コジコジ」も制作しています。
で、コマ撮りってシンプルにめんどくせぇうえに、金と時間がとにかくかかるんですって。
そして、クォリティをあげればあげるほどコマ撮りっぽくなくなっていって、CGみたいになるんです。
ちなみに、僕もコマ撮りとは思えず、まるでCGのようなクオリティでした。
あれ?それならCGでよくね?
って、なりますよね?
CGももちろんピンキリですが、コマ撮りよりは断然お金も時間も掛かりません。
それでも、コマ撮りにした理由は「作品が劣化しないから」です。
いくらCGがすごくても、CGにはどうしても発達性と流行りがあるのです。
5年前のCGって、すごいはすごいけどやっぱり「数年前だな」ってわかりますよね。
CGは、そのくらい進化のスピードが速いのです。
ですが、コマ撮りはこれからも急激に技術革新が起こることはありません。
なぜなら、クォリティを上げるには金と時間、ひいては人の手による努力でしかあげれない地獄的手法だということを知りました。
さらに、松本紀子プロデューサーが言っていて印象的だったのは
みんな勘違いしてるけど、コマ撮りのクリエイターは気が長いと思われてる。
そんなことなくて、めちゃくちゃ短気なんです。
マジで!?
そんな短気な人たちが、日々数mmずつ動かしては撮影を繰り返していました。
そんな、めんどくせぇ作業をしてくださっているスタッフたちに、西野亮廣はこう言いました!!
ボトルの中で動く、毛虫みたいなキャラにしよう!!
いや、コマ撮りで、どうやって「ビンの中」の毛虫を動かすの…
ボトルシップと同じ要領で…
クリエイターを、〇す気か?
ボトルシップを作るのも難しいのに、ボトルシップの要領でこま撮りをするなんて、素人の僕が想像しても吐き気がします。
コマハラという、新しい言葉が誕生しそうです。
ボトルジョージが狂ってる理由③「依存症」の話にしたい
あなたが、映画を見て「感動したり」「おもしろい」と感じれるのは、ストーリーや登場人物に共感性があるからです。
いかに感情移入をさせれるかが問題です。
これは映画監督に限らず、僕のような弱小ブロガーでも意識していることです。
どこまで登場人物の置かれた状況を理解させれるかです。
ちなみに、情景や感情に対して「考えを巡らる」ことを了見(りょうけん)といいます
例えば、歴史への了見が狭い人は大河ドラマを楽しめないですよね。
そして、ボトルジョージのテーマは「依存症」です。
大衆が、そんな了見を持ってるはずがありません。
映画的にスマッシュヒットを狙うなら、共感性を高めなければいけません。
依存症に共感できる人はもちろんいます。
ですが、商業的に考えたら絶対に選んではいけないテーマです。
なぜなら、絶対に売れないからです。
ちなみに、ボトルジョージの最初のテーマは依存症ではありませんでした。
テーマは「セカンドチャンス」だったのです。
主人公が栄光からの挫折を経験するが、再び立ち上がるというものです。
そっちのストーリーのほうが、大衆ウケしそうじゃないですか?
というか、西野亮廣さん的にもそのストーリーなら勝ち筋は見えていたそうです。
しかし、堤大介監督から
依存症をテーマにしたい!
このテーマで、作品を作れるのは僕らだけだ!
という、恐ろしいほどの使命感を感じたとのこです。
ここで西野亮廣さんの異常な思考が発揮されるのです。
では、詳しく解説します。
ボトルジョージから学ぶ!「短編映画×コマ撮り×依存症」という、とんでもないテーマ!!
さて、【短編映画×コマ撮り×依存症】
これが堤大介監督の要望です。
この掛け算の答えはこうです。
- 売れない
- 手間と時間がかかる
- 誰にもウケない
一緒に作ろうよ!
もっとわかりやすく言いましょうか?
ただの無理ゲーです。
西野亮廣さんの描いていた「勝ち筋」が全部消えた瞬間です。
こんなの誰もやったことありません。
というか、やる前から「お金が理由で、無理」って絶対にわかります。
そして、西野亮廣さんは缶ハイボールをクイッと飲み干し、こう言いました。
やりましょう!
誰もやったことないというキラーフレーズで、西野亮廣さんの好奇心はパブロフの犬みたいになってました。
なにより、西野亮廣の心情はこうです。
お金を理由に、夢を諦めることだけはしない
\80分で読める、お金の教養/
かっこいいですよね…。
でも、今回はスケールが違いすぎませんか??
2人とも、才能と覚悟が突出しています。
ですが、このことをプロデューサーの松本紀子さんは知らなかったらしいです。
西野亮廣得意の、重要なことは事後報告です。
普通の会社でやったら、ぶっ飛ばされます。
才能と覚悟が突出していると、何かが欠落していると言いますが、今回はお作法が抜け落ちていました。
え?
セカンドチャンスのハッピーエンドのストーリーが…
毛虫の依存症の話になってる…
お金、どうする気…
トークショーの中で、「なんで、そんな重大なことをこっそり即決するんですか?」という疑問に西野亮廣はこう答えました。
ええと、フザケて聞こえるかもしれませんが、酔っていました。
ただ、酔っている時の自分の判断って、結構信じてるんですよ。
シラフでは、こんな大きな決断はできません。
でも、決断した後はどうにかするしかありません。
大きな企画はだいたい酒の席で生まれます。(西野亮廣)
素晴らしい話である。
ただ、今日のトークショーは、ボトルジョージという依存症の苦悩がテーマの作品についてのステージです。
会場にいた全員が思った。
この人、なんで酒の話してるんだろう??
一番話しちゃダメなやつじゃん。
ボトルジョージのトチ狂った予算!1分1000万円!
ボトルジョージは、結局のところ1億4千万円かかったのです。
14分の映画にです。
1分作るのに1000万円かかってます。
もう、こんな企画に関わったらざわざわってなりますよね。
ちなみに、オフィシャルでは製作費1億4千万円となっていますが、チムニータウンの社長ヤンくんに直接聞いたら
西野さんが、制作前に急ブレーキかけたりしたから、プラス5000万円くらいかかってるよ~
つまり、本質2億円弱です。
西野亮廣さんは、5000万円サバ読んでます。
さてさた、話を戻しますが、僕が今回聞いたエピソードで面白いなぁとおもったのが、堤大介堤監督の、ぶっ飛び具合です。
【一流の仕事】覚悟しろよ!が通じない堤大介監督。
西野亮廣さんって、結構クリエイターを追い詰めるんですよ。
僕を含めて、クリエイターは常に言い訳を用意します(僕はブロガーです)。
と、作れない理由を並べます(僕もね!)。
そうすると西野亮廣さんは「時間と金と環境」を、クリエイターに与えます(インターン生もよくやられます)。
とっとと、結果出してね?
と、詰めます(自分もそう追い込んでるみたいです)。
普通は、これをやられたらビビります。
これをやられた時に…
「これを乗り切れば成長できるはず!」となるのが、三流です。
二流は、「これくらいいけますよ」と、啖呵を切ります。
では、一流は?
金は出しても、口は出さない環境で作らせてください。
ビビるどころか、自分のやりたいようにやらせてくれ!
作品というのは、お金の力学があるから、お金を出してくれた人の言う事を聞かなきゃいけないのです。
いわゆる、スポンサーの奴隷ってやつね。
しかし、堤大介監督はスポンサーどころか、見てくれる人の需要すら考えていません。
お客さんに合わせた作品を「商品」と呼ぶなら、堤大介監督の作品はアートです。
世の中に、ボトルジョージという作品の需要なんかまったくありません。
【西野亮廣×堤大介】は、需要がないものに、フルスロットルでアクセルを踏みます。
そして、周りの人にお願いすることは「絶対ブレーキ踏むなよ!ブレーキ踏めとか言うなよ!!」というスタンスです。
これが一流の仕事なんですね…(???)
とはいえ、そんな暴走列車を放っておいたら爆死します。
そこで、死なない程度にギリギリのところを調整する、超高性能ブレーキと超難度のハンドリングをしなければいけないのが、ドワーフの松本紀子プロデューサーだったということです。
松本紀子プロデューサーのすごさ(苦悩)が伝わったかしら??
ボトルジョージの上映時間は?松本紀子プロデューサー「ブチギレ」事件!!
こうなると、困るのは松本紀子プロデューサーです。
堤大介監督が…
最初8分って言ってたのに、15分くらいの作ってるんです。
ただ
松本紀子プロデューサーの、かっこいいポイントがここです。
わかりました。
ただ、西野さんは何がなんでも予算(お金)を、作ってください。
堤さんは、絶対に8分以内に作品をおさめてください!
カッコいいっすね。
でも、ここから2人がアホなんですよ。
堤さんは、そっこう10分オーバーの作品を手掛けてしまいます
いやいや、8分って言ってたじゃん!
松本さんいわく、コマ撮りの作品の予算は高くても3000万円が上限、ただ今回はクオリティを全開にするから、7000万円の心づもりはしておこうと考えていたそうです。
かっこいいですね!
しかし、出てくるプランがどう考えても1億円超えてくるんです。
そんで西野亮廣さんは、酔っ払って「いいっすね!」とかいってGOサインを出しちゃう。
そんな、採算度外視を突き進むクリエイターに対して、松本プロデューサーは強い口調でこういったそうです。
何がなんでも、13分まで!
13分超えたら、☓☓(ピー)すぞ!!
そして、堤大介監督は自信アリげに、作品を持ってきてこう言いました。
できました…
12分58秒です。
エンドロールいれたら、13分超えてるだろがー!
才能の掛け算!ケルベロスの多頭飼い!
このように、ぶっ飛んでいる堤大介監督です。
そして、予算を確保すべき総指揮の西野亮廣さんはというと
なんかー、ユーチューブや、映画館でたくさんの人に作品見れるようにするより…
ルーブル美術館でしか見れないとかにしたほうが、価値が上がるんじゃないですかねー!
うわー!
何言ってるかわかんねぇ
モンスターが2匹いる。
頭おかしいモンスターが、2匹…
いや…
ケルベロスだ…
おかしい頭を3つ持っている、ケルベロスだ!
おかしい頭が、合計6頭の計算になる!!
普通は「プロデューサーのトークショー」って、成功事例や戦略についてのサクセスストーリーを話すものです。
ですが、松本紀子プロデューサーは、ずーーーっと、2人に振り回されてブチギレてたという、聞いたことないようなトークショーでした。
ケルベロスすぎて、「もう少しで絶交しようかと思った」とさえ言ってました。。
ボトルジョージは、二人の才能と松本紀子プロデューサーさんの汗(冷や汗含む)でできてるんじゃないかと思いました。。
【解決!】ボトルジョージの視聴方法!
さぁ、ここまで読んだあなたは、ボトルジョージを見たくて仕方がないでしょう。
安心してください、キチンと見れる方法をご紹介します。
映画館でも、動画共有サイトでも視聴することはできません。
ですが、2024年10月21日(月)から、スナックcandy(五反田)で18:30~見ることができます!
1日、15人限定です。
お値段は「1,000円」です。
高いか安いかは、あなた次第です!
ですが、考えてみてください。
誰かと映画行くって、結構ハードル高いですよね?
しかも、そのあと「感想を言い合う飲み会」とかも結構ハードル高いですよね?
しかし、このプランは「そもそも、飲み屋で映画を見るから、自然と飲む」となります。
ってか、ボトルジョージ観に行くだけで、シンプルに友達増えるじゃん!!
依存症がテーマのボトルジョージなのに、ボトルジョージに依存する人が出てくるんじゃないでしょうか?
はい、気になるチケットの購入先はコチラです。
熱量がすばらしい、おもしろくて素敵な記事でした!!!
ボトルジョージの裏側まで知ることができました、ありがとうございます。