やなせたかしと西野亮廣の共通点!ほんやのポンチョの歌詞を徹底解説!

やなせたかしさんは、アンパンマンの作者で有名な作家さんになりますが、実はキングコング西野亮廣さんと、似ている点があるんです。

共通点は「むちゃくちゃ泣ける歌を作っている」事です。
その曲とは
やなせたかしさんの 「アンパンマンのマーチ」
西野亮廣さんの 「ちんぷんかんぷんとんちんかん」
それでは、比較していきましょう。
やなせたかしの「アンパンマンのマーチ」にかける思い
やなせたかしさんのアンパンマンのマーチに込められたの秘話というのがありまして、そちらだけでまるっと一本ブログが書けます。
と、言うより既に書きました。

アンパンマンのマーチは、こんなにも重たいメッセージが込められた曲なのです。
でも、非常に軽やかなメロディで構成されています。
特に「そんなのは嫌だ」と言うフレーズに込められた想いは、涙なしには語れません。
そして、ココが今回のポイントです。
ほんやのポンチョは子ども向け??
西野亮廣さんは、お笑い芸人の枠は飛び越えて絵本作家となり、その後現代の革命家と呼ばれ、ビジネス書のベストセラー作家になり、もう何屋さんなのかわかりません。
絵本の代表作として「えんとつ町のプペル」がありますが、他にもいくつか作品があり、今回注目したいのが「ほんやのポンチョ」です。
そして、今回取り上げたいのが「ほんやのポンチョ」です。
西野亮廣さんの絵本は、基本的には子供向けではありません。

文字は多いし、ストーリ性があるので、一般的な絵本のカテゴリーとは違いますね。
ただ、ほんやのポンチョだけは、子ども向けの絵本なのです。
ほんやのポンチョは文字も少ないですし、五七五調でリズミカルで子どもでも読みやすくなっています

【共通点】主題歌とストーリーに因果関係がない!!
ほんやのポンチョには、主題歌があるんです。
それがコチラです。
3分程度の短い曲なのでぜひ聞いてみてください。
そして、この曲こそが僕がやなせたかしさんとの共通点なのです。
歌詞はコチラです。
聞いてもわからぬちんぷんとん
見てもわからぬかんぷんとん
ヘイホー声を聞かせとくれ
君の心を見せておくれ
ちんぷんとんかんぷんとん
ちんぷんかんぷんとんちんかん
世界は今日もちんぷんかんぷんとんちんかん
おっぺけーぺっぽっぽー!
おっぺけぺーのぺー
美味しいご飯を食べたいな
聞いてもわからぬちんぷんとん
見てもわからぬかんぷんとん
ヘイホー風よふいておくれ
僕らのうたをのせておくれ
ちんぷんとんかんぷんとん
ちんぷんかんぷんとんちんかん
世界は今日もちんぷんかんぷんとんちんかん
おっぺけーぺっぽっぽー!
おっぺけぺーのぺ!
かわいいあの子に会いたいな
ちんぷんとんかんぷんとん
ちんぷんかんぷんとんちんかん
世界は今日もちんぷんかんぷんとんちんかん
おっぺけーぺっぽっぽーのおっぺけぺーのぺー
美味しいご飯を食べたいな
美味しいご飯を食べたいな
この曲はほんやのポンチョを読んでいただければわかりますが、ストーリーと全く関係ないんです。
アンパンマンのマーチもストーリーと全く関係ない歌詞です。
では、ほんやのポンチョには、どんな意味があるのでしょうか??
重すぎる歌詞の意味を徹底解説!!
この曲は、とても可愛いい子ども向けなメロディにできています。
そて、当時ものすごく高い評価を得ていて、子供向けの番組のテーマ曲として使いたいというオファーもありました。
しかし、直前になって白紙になってしまったのです。
それは、歌詞の意味が重すぎるからです。
担当者の、「この曲はどういう想いで作ったんですか?」という質問に対して

はい。
福島原発事故の時に、東京電力の説明を聞いているおじいさんがモデルになっています。
とんでもねぇエピソードぶち込んできやがった!!
これで、その話は白紙に戻りました(そりゃそうだ)。
この時の事情を知っているファンたちは、西野に「思っとけ!」と思っていました。
さて、ではこの曲の何が福島原発なのかを読み解きましょう。
ほんやのポンチョ:Aメロを読み解いていこう
聞いてもわからぬちんぷんとん
見てもわからぬかんぷんとん
ヘイホー声を聞かせとくれ。
君の心を聞かせとくれ。
聞いてもわからないというのは、原発事故についての東京電力の説明を聞いている被災者の方の気持ちです。
見てもわからないというのは、メディア情報を見ても何も実態がわからないという気持ちです。
君の心を聞かせとくれは、本音を話してくれと言う被災者の気持ちなのです。
ちんぷんとんかんぷんとん
ちんぷんかんぷんとんちんかん
世界は今日も、ちんぷんかんぷんとんちんかん
事故から何日経っても、自分の置かれている世界は何がなんだかわからないと言うことです。
おっぺけぺーぺっぽっぽーのおっぺけぺーのぺー
おいしいご飯を食べたいな
当たり前の日常で食べるご飯が一番美味しくて、日常に戻りたいという悲鳴です。
なぜ、こんな歌詞を書けるかというと、西野亮廣さんが阪神淡路大震災の被災者だからです。
ほんやのポンチョ:Bメロを読み解いていこう
ヘイホー風よ吹いておくれ。
僕らの声を届けてくれ
この当時「放射能よ風で流されてくれ」という声がありましたね。
そして、戻りたいという声よ届けてくれという意味です
で、その後の歌詞が変わります。
先程は美味しいごはんを食べたいなでしたが
かわいいあの子に会いたいな
ポンチョは恋愛でも出会いも別れもありません。
この歌詞が意味する事は、モデルのおじいさんが「被災地に残してきた牛に会いたい」と言っていたことなんです。
【補足】「おっぺけー」とは??
さて、おっぺけぺーですが、単に語呂がいいとかではなく、明治時代の流行歌に「おっぺけぺー節」と言うのがあったんです。
内容は、政治を皮肉る演説歌です。
それを歌っていたのは、川上音二郎と言う方です

なんと!!
逮捕歴180回以上の人なんです。
やはり、川上音二郎は言動が原因で何度も逮捕されてしまうのです。
そこで考えたのが「芸にしてしまえばいい」だったのです。
そして、おっぺけぺー節はむちゃくちゃ社会風刺をした直後に「おっぺけーぺー」とおちゃらけてしまうという事をやったんです。
そしたら、政府に反感を持っている人たちを中心に爆発的に流行したそうです。
さて、ほんやのポンチョには、福島原発問題という社会的な風刺な歌詞であり、おっぺけぺー節の意味も潜ませる、とんでもない歌だったのです。
これは単なる偶然ではないのですね。
なんて言わないでしょう。
まとめ
アンパンマンのマーチに込められた深い意味も、西野亮廣氏の作ったちんぷんかんぷんとんちんかんに込められた深さも相当なものです。
お二人の作品に掛ける思いは悲しみを背負っていますが、アンパンマンも西野作品もキチンとハッピーエンドになり、多幸感あふれる作品になっています。
悲しいものを悲しいまま伝えない。
これがお二人の類似点です。
それでは今日は、ここでペンを置きます。
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