西野亮廣流ナーチャリング(顧客育成)の極意―ファン育成のリアルー

あなたは、ナーチャリングという言葉を知っていますか?
マーケティング用語で「顧客育成」を意味します。
僕は会社員ブロガーですが、会社員の仕事はマーケティングの「テ」の字も知らないような業種です。

しかし、僕はマーケティングが得意です。
ブログ運営は、マーケティング命です!
ですが、マーケティングに詳しいのは、ブロガーだからということではありません。
僕がマーケティングに詳しいのは、キングコング西野亮廣のコアファンであり、オンラインサロン(西野亮廣エンタメ研究所)の初期からのサロンメンバーであることに起因しています。
西野亮廣エンタメ研究所は、マーケティングそのものです。
そして、今日ご紹介する「ナーチャリング(顧客育成)」とは、西野亮廣さんがそのまま実践している内容です。
この記事では、単なる分析にとどまらず、僕(ファン)自身がリアルに感じた「西野流ナーチャリングの本質」をお届けします。
ずばり、ナーチャリング(顧客育成)の本質とは「思い出してもらう仕組みづくり」です!
西野亮廣って、どんな人なの??
西野亮廣さん(キングコング)は、お笑い芸人の枠を超え、絵本作家・映画プロデューサー・舞台演出家・オンラインサロン運営者など多彩な顔があり、もはや何屋さんなのかわからないです。
昔は嫌われ西野として有名でしたが、今は「現代の革命家」として知られ、仕掛ける事業が全て失敗知らずと思われている敏腕事業者です。
ただ、失敗知らずというのは語弊があります。
西野亮廣さんも、意外と失敗しています。
ただ、失敗した時の所作が凄まじくカッコイイのです。
僕がナーチャリング(顧客育成)された瞬間の話
西野さんのナーチャリング(顧客育成)の凄さは、ファンを「ただの観客」に留めず、物語の登場人物にしてしまうところです。
実際、僕自身もそうでした。
最初は『えんとつ町のプペル』の挑戦を見て、「面白い人だなぁ」とブログ記事を書いたり、オンラインサロンで発信したりしていました。
するとサロンの方やブログ読者が反応し、さらには西野さん本人からも認知され、コメントをもらったりすようになりました。
ファンイベント(有料)で、ツーショット写真が撮れることになった時に「ブロガーのかめぴょんです」と言おうとしたら、西野さんから「あ、ブログの!いつもありがとうございます!」と言ってもらえて、パニックになり

はい!ブログです!!
という、わけのわからない回答をしてしまいました。
西野さんは、目立つ(?)ファンはキチンと覚えてくれています。
その瞬間、「これはもう、えんとつ町のプペルは他人事じゃない。自分も物語の中にいる」という感覚になりました。
僕がナーチャリング(顧客育成)されている証拠ですね。
余談ですが、実際にファンになった理由は以下のとおりです。
ちなみに、マーケティング用語の「ナーチャリング」とは、見込み客を段階的にファン化・顧客化し、継続的な関係を築いていく仕組みのことです。
西野さんは、これを次のような物語形式で実現しています。
ナーチャリングの始まりは、10年以上も前から…
やはり、きっかけになったのは2017年です。

ちょうど、革命のファンファーレが出たころです!

えんとつ町のプペルという絵本は、2016年に完成しました。
しかし、物語自体は2011年頃に完成しています。
2011年から全国各地で開催されてきた、キングコング西野さんとNON STYLE石田さんによるコントライブ『ナイスなやつら』で、2012年はサンリオピューロランドで舞台化されました。
ナイスなやつらpresents「えんとつ町のプペル」の打ち合わせ中。明日がチケット発売日らしいです。ピューロランドの入場券付き。今回のチケットは本当にお早めに! pic.twitter.com/jL1fx6Sp
— 西野亮廣(キングコング) (@nishinoakihiro) September 7, 2012
絵本になったのは、この4年後なんです。
そして、無料公開という今でこそスタンダードな手法ですが、当時は燃えに燃えた炎上案件でした。
仕組み化されたナーチャリングの舞台裏
西野さんの取り組みは、全てが“仕組み”としてデザインされています。
マーケティングでいわれるナーチャリングステップに、西野亮廣さんの活動を当てはめてみました。
ステップ | 西野さんの戦略 |
---|---|
リード獲得 | ・現在はボイシ―で、興味を持たせる ・ボイシ―には必ず西野の活動宣伝がある ・クラファンで支援者を物語の一部にする |
ファン育成 | ・イベントでリアル対面をする (講演会、踊るハロウィンナイト、天才万博等) 段階的に熱量を上げる |
リピーター化 | オンラインサロンで当事者意識を持たせ、リアル接点を増やす(玄関西野、飲み会企画、ZOOM企画もあり) |
持続装置 | 常にわけのわからないことを仕掛ける。 ・こまどりフィルム ・飛行機×ホテル ・ミュージカル サロン内で新規ファンを受け入れ、古参ファンとバチバチの喧嘩をして、古参をうんこ呼ばわりする。 |
オンラインサロン×ナーチャリング
西野さんのオンラインサロン(西野亮廣エンタメ研究所)は、ナーチャリングの核です。
ファンは「ただの観客」でなく、作品の一部・活動の担い手という感覚になります。
特に、スナックCandyが、ナーチャリング機能を果たしています。
スナックCandyとは、五反田にある会員制の意味不明なスナックです。
スナックCandy×ナーチャリング
東京の五反田に住所非公開で始まったスナックです。
2017年にオープンしてから、普通のスナックではありえない運用形式をしていて、今はボトルジョージシアターも併設されています。
スナックCandyについて書くと話が長くなってしまうのですが、ここに行けばシンプルに友達が増えます。
まず、西野亮廣が好きな人しかいないので、共通の話題があります。
わけのわからないドリンクシステムですが、古参ども嬉しそうにドヤ顔で教えてくれます。
そして、スマホの利用が禁止されているので、ボッチになれません。
ちなみに僕は、北海道に住んでますが今年4回五反田Candyに行ってます。

っていうか、今日も北海道から飛行機で行きます(6月18日)
ですが、同じように神戸から来てたり、移動距離がバグってる人たちばかりなので楽しいもんです。
気軽に東京に行くようになったのも、西野亮廣さんにナーチャリング(顧客育成)されたとしかいいようがありません。
家族も「あ、西野さんのイベント行くのね」と快く送り出してくれるようになりました。
逆に、嫁ぴょんも気軽に一人で、東京にLUNASEAのライブに行くようになりました。
他の人から「え?子供おいて一人で行くの?」と言われることもありますが、親がどちらも一人旅するのはウチでは当たりまえです。

にし活(西野の推し活)してたら、そうなりました。
【補足】ナーチャリングされすぎたラーメン屋
ちなみに、補足ですが北海道の札幌近郊の恵庭(えにわ)市にあるラーメン屋は、西野亮廣さんにナーチャリングされまくっています。


店の看板より、プぺルの方がでかい!!
完全に西野亮廣さんに、ナーチャリングされてますね!
そして、現在クラウドファンディングに挑戦中です!!
すでに100万円以上の支援が集まっている、とんでもないラーメン屋さんです。
\画像をタップすると内容が見れるよ/

かめぴょん的、ナーチャリングから学んだことは「思い出してもらう仕組み」
西野亮廣さんは、客を「消費者」だと思っていません。
西野亮廣さんは、お金は価値の媒介物であって、相手(客)のなにかを消費させるものではないというのが考えです。
最近では、化粧水やコーヒーなどいろいろなグッズを作っていますが、それらすべては「便利な消費物」ではなく、必ず「えんとつ町(チムニータウン)」を思い出す装置として機能しています。
西野亮廣さんから、学んだことは、とにかく思い出してもらうことの大切さです。
僕なら、「ブログといえば、かめぴょん」という感じです。
実際に僕には「文章の相談」と「SNSの運用相談」が、めちゃめちゃ来ます。
価値を最大化するには、困った時や迷ったときに思い出してもらえるように、顧客をナーチャリングするのです。
実際に西野亮廣さんは、講演会や実際にファンと飲むイベントなどで、近い距離でちまちまちまちま顧客の価値観を育てていました。
オンラインサロンの記事もボイシ―も、毎日更新されるので、日々思い出す機会が多いのです。
西野亮廣さんのこれまでの結果は、知名度やカリスマ性ではなく、シンプルな努力(化け物みたいな発信量)で出ています。

僕らは、その部分を見ているからファンになったのです
しかし、見方によっては、それは宗教の洗脳活動のようにも映ったことでしょう。
ですが、ナーチャリング(顧客育成)って、そういうことなんです。
学習塾が顧客を育てるには、足繁く小学校の前でロケットエンピツを配るしかないのです。
そうすることで、成績が悪くなった(困った)時に

あ、ロケットエンピツの塾の話を聞いてみるか
となるのです(これがナーチャリングです)。
ロケットエンピツを配るのも、洗脳も、西野亮廣もやっていることは同じです。
西野亮廣さんのナーチャリングを見て僕が学んだことは、必要な時に自分を思い出してもらえる存在になることが大切なのです。
客を「うんこ」呼ばわり!西野とファンの距離感!
西野亮廣さんは、芸能人の中でもお客さんとの距離が近いのが特徴です。

1人1人ファン化していきます。
しかし、芸能界ではタブーで、お笑い界ではファンと絡むことを「ヨゴレ」と言われているそうです(僕は一般人なのでよくわかりませんが)。
ファンのとの適正な距離って、難しいところですね。
ですが、西野亮廣さんのバランスはすさまじく、2017年はかなりファンに近かったです。
ですが、振り子の原理のように、一般人に近づく時期もあれば、逆に遠ざかる時期もあります。
ブロードウェイに挑戦している今は、まさに一般人と距離を置いる時期ではないでしょうか?
ナーチャリングされたファンは、一過性ではなくずーっとファンであることも特徴的です。
2017年から、じわじわナーチャリングされたコアファンが、今でも挑戦を見守っています。
オンラインサロンを既に退会した人たちも、未だに繋がって、西野亮廣さんの話題をしながら飲んだりしてます。

古参ファンは、一歩引いて挑戦を見守っています。
懐かしい話ですが、西野亮廣のナーチャリング(顧客育成)でおもしろいのが、古参をのさばらせないというのがありました。
新しく西野ファンになった人が、古参ファンに嫌な思いをさせられないように、古参のことを「カチカチのうんこ」と呼んでいました。
今までたくさん支えてきたファンを、ウンコ呼ばわりしていました。
きっと、これがナーチャリングなんでしょう…たぶん…。
まとめ
僕自身も西野亮廣さんにナーチャリングされたのだなぁと、このブログを書いていて思います。
というのも、ミュージカルも、コマどりアニメも、映画えんとつ町のプぺルも、一度きりの購買や応援では終わらず、「もっと知りたい」「一緒に盛り上げたい」と思わせてくれる仕組みを、常に作り続けています。
オンラインサロンのおかげで、ブログにおけるマーケティング理論や、生成AIに関する知識、ブロックチェーンなど仮想通貨の仕組み、果ては「お金の本質」まで学ぶことが出来ました。
そして、それはこのブログ運営にも確実に役立っています。
西野亮廣さんの発信はボイシ―が一番わかりやすいですが、オンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の情報量は、凄まじいものがあります。
これを読んでくださったあなたも、もしかするともうえんとつ町の物語に足を踏み入れているのかもしれませんね。
今日はここで筆をおきます。
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