【クズ】ロマサガ2の古代人どこにいった?七英雄がかわいそうな理由!
子どもの頃やって面白かったけど、子どもにはストーリーが難解すぎるゲームってありましたよね。
大人になってからやってみたら、「マジかよ!こんなにも奥が深かったのかよ!」というゲームがたくさんあるんです。
とにかく、ストーリーが半端じゃないくらい面白いゲームってありましたよね。

はい、今日は「ロマンシング サガ2(以下ロマサガ2)」について、語っていきます。
2023年に、ロマンシングサガ2~リベンジオブセブン~という名でリメイクされています。
ゲームバランスの改善などもあるが、音源はあの頃のままという、素晴らしい作品になって舞い戻ってきました。
さあ、そのロマサガ2の中でも、とりわけプレイヤーを惹きつける存在

そう、「七英雄」について語っちゃおうと思います!
「なんであんなに悪役っぽいのに、どこか憎み切れないんだろう?」と感じたことはありませんか?
実は彼らの背景を知ると、物語の見え方がガラリと変わるんです。
しかも、ゲームのプレイ体験にも深みが増すので、知ると一層ロマサガ2が面白くなりますよ。
では、いざ参りましょう!
七英雄は「古代人」だった!
ロマサガ2の世界には、現世の人類が地上を支配する以前に「古代人」と呼ばれる種族が存在していました。
彼らは、今の人間よりも高い技術力を持ち、文明の頂点に立っていたんですね。

古代人は、永遠の命を持っている種族なのです。
ファンタジーアニメなんかでは「不老不死の方法」をめぐってバトルが行われたりしますが、ロマサガ2では、古代人は既に不老不死を持っていたのです。
それが、「同化の法」と呼ばれるものです。
自分の肉体が朽ち果てそうになったら、若い肉体と同化することを繰り返し、意識(アイデンティティ)は継続されると言うものです。
ところが、その古代人たちの同化の方にも弱点があります。
それは、物理的に殺されたら終わりなんです。
老衰や病気に対しては永遠の命ですが、殺されたら死ぬんです。
そこで、古代人達は常にモンスターの襲来に悩まされていたのです。
突如、タームと呼ばれる「虫の化け物(アリとかハチとか)」が襲ってくるようになったのです。

そういえば、敵にタームっていたよね。

タームに襲われたら、古代人は肉体的に死にます。
タームはすごい勢いで増殖していき、古代人は絶滅の危機に直面していました。
そんな中で登場するのが、後の七英雄――ワグナスとノエルです。
彼らは、「吸収の法」という禁断の術法を編み出します。
相手を吸収し、その力を自分のものにする技術です。
これに乗じて戦いに挑んだのが七英雄。
なお、原作の時点では「吸収の法」と言われることはなく、後に「同化の法」との使い分けのために新たに「吸収の法」と名付けられました。
そして、吸収の法を駆使して、彼らは見事にモンスターを討伐し、世界を救ったのです。

彼らはまぎれもなく“英雄”だったんですよね。
でね、このゲームの何がすごいかって、こんなにも物語の核となるような設定がね。
何も語られないままゲームがスタートするんです。

説明はこれだけ!!
そして、ゲームを進めていっても断片的にしか情報がないため、小学生では絶対に理解できません。
リベンジオブセブンは、このあたりのくだりが特別ムービーとなる「七英雄の記憶」というものが追加されているので、超楽しめます。
吸収の法の代償 ― 英雄が悪に堕ちる理由
タームを倒すために七英雄が使った、「吸収の法」は、最強になれますがひとつ欠陥がありました。
それは「取り込んだ相手の人格や資質が自分に影響を及ぼす」ということ。
例えば、快楽殺人者を吸収すれば、自分も殺人を楽しむようになってしまう(ワグナスが言ってた)。
そのため七英雄たちは、なるべく自分が扱いやすいモンスターを選んで吸収していきました。
とはいえ、七英雄はそれぞれ独特な性格をしています。
かわいそうな七英雄①クジンシー
クジンシーは、もともと邪悪よりな考え方の持ち主です。
弱いくせに、「世間に認められたい」というだけで七英雄についてきます。
タームの洞窟に入るときに、「俺も連れて行ってくれよ~」と情けなく嘆願しました。
みんなに断られたがノエルに「何か役にはたつかもしれん。」と言われたり、ワグナスに「ついてこい。悩んでいる時間がもったいない」と言われて仲間入りです。
ちなみに、お調子者で「英雄といえば剣だろ!」と息巻きますが、実は「弓の名手」であるという噂もあります(公式情報ではないです)。
なぜなら、隠し武器が「吸魂の弓」というものを持っているからです。
さて、そんなクジンシーは、「悪魔系」「どくろ系」「ゾンビ系」と同化のしていきます。
なので、このような姿になったのです。

かわいそうな七英雄②ダンターク
元から、脳筋野郎(脳みそが筋肉でできている男性)です。
手段を選ばない暴走タイプです。
同化しようがなんだろうが、自分が強くなれるならそれでいいという考えです。
七英雄が、古代人に対しての復讐のために現世に戻ってきたのに、ダンタークは「復讐なんかどうだっていいんだ」と言い放っていました。
当然ながら、「獣系」と同化していきます。
ダンタークは七英雄のけものフレンズと言えるでしょう。

かわいそうな七英雄③ボクオーン
クジンシーと同じく、そもそも英雄っぽくなく邪悪よりな奴です。
戦闘をしないで、超精度の高い麻薬を作って資金を集めていました。
ちなみに、ボクオーンは「植物系」のモンスターと同化していきました。
そもそも、知能を駆使するタイプのジジイキャラでした。

しかし、今回のリメイク版では、どえらいイケメンに改変されていました。

かわいそうな七英雄④スービエ
ワグナスのいとこにあたります。
サーフィンが好きな男で、運命を波乗りで決めたりします。
当然、同化の法は海に関するモンスターと同化します。

かわいそうな七英雄⑤ノエル
七英雄のツートップの一人。
七英雄はワグナスとノエルで結成されています。
ものすごく頭が良くて、しかも武人であり理性もあります。
むやみに人間を攻撃したりもしませんし、皇帝とも話し合いで解決できたりします。
無理やり戦いを挑むか、妹であるロックブーケを倒さない限り戦闘にはなりません。
見た目も唯一人間のままの姿を保っています。
なので、吸収の法を使っていないのではないかと言われていますが、ドラゴン系を吸収している事がステータスを見ればわかります。

かわいそうな七英雄⑥ロックブーケ
ノエルの妹で、絶世の美女です。
小学校の時にスーパーファミコンでプレイしていた時は、見切るのか女性全員で戦うのかという、今まで考えたことのない設定で衝撃でした。
それから、思春期に入って「恋は盲目状態」になったりすることを「テンプテーションに掛かった」と言っていたものです。
ちなみに吸収の法では、「霊体系」を吸収したとされています。

かわいそうな七英雄⑦ワグナス
七英雄のリーダーです。
彼が、古代人に裏切られ、異世界に飛ばされても
「必ず、復讐してやる!」と血の誓いをたてたのです。
クズの古代人に裏切られ、数千年かけて戻ってきたら、その古代人はどこにいったかわからない…
七英雄、かわいそうです…
吸収の法では「精霊系」と「有翼系」と同化したとされています。
が、僕はケンタッキー・フライド・チキンを食べ過ぎたのではないかと踏んでいます。

琵琶湖で行われている、鳥人間コンテストに出たら絶対に優勝できる存在です。

ちなみに、僕はおもちゃの「びっくりチキン」を、ワグナスと呼んでいます。
七英雄が「悪役」にされた悲劇!古代人がクズ過ぎる!
七英雄は、古代人の脅威であるモンスター(ターム)を倒して世界を救った。
この時点では、本当に英雄になったのです。
では、なぜ現世では「悪役」とされているのでしょう?

その理由は、古代人のひっどい裏切りにありました。
七英雄にモンスター討伐を命じた大神官は、ビビったのです。

モンスター(ターム)を倒したってことは…
モンスターよりモンスターじゃん!!
めちゃくちゃ強くなった七英雄を、古代人は恐れはじめたのです。
古代人はクズです。
子犬がかわいくて飼ったけど、成犬になったら怖いから山に捨てるみたいな感じです。
そして、次元転送装置を使って彼らを異次元に飛ばしてしまったのです。
ちなみに、次元転移装置はタームに攻められた時に、自分たちだけ逃げようとして開発していたものです。
どこまでも、古代人はクズです。
七英雄がタームを討伐したので、次元転移装置で七英雄を厄介者として追放したのです。

これはひどい……。
そして、数千年の時を経て現世に帰還した七英雄。
これがロマサガ2の始まりなのです。
七英雄の目的は「クズの古代人への復讐」にあり!
七英雄の行動原理は「古代人への復讐」です。
現世の人類なんて、彼らにとってはどうでもいい存在なのです。

実は、レオンとかジェラールとかは、眼中になかったのです。
そうなんです、七英雄は全然悪役じゃないんです。
クジンシーとボクオーンがいなければ、こんな事にならなかったのです。
現世には、古代人は数えるほどしかいません。
チカパ山の山頂から「忘れられた町」に行くと、古代人がまだ生きています。
ただ、チカパ山にはイーリスという弓の名手がいるので、鳥人間であるワグナスは攻めきれずにいます。


イーリス、寒くないのか?
羽毛だからあったかいのか?
でも、ここで悲しい話があるのです。
その「忘れられた町」に残っている古代人は、七英雄たちの「復讐の対象」ではないんです。
なぜなら、復讐すべき古代人は他の次元に逃げたからです。
ですから、忘れられた町に残った古代人は
いやいやいや、七英雄をほうむって、自分たちだけ他次元に逃げるわけにはいきません!
僕らはこの次元で生きて、そして死にます!
それが七英雄にターム討伐を託した、我々の答えですから!!
七英雄を異次元に送って、自分たちも別次元に行くというクズっぷりに反対した古代人たちです。
本当に、復讐すべき古代人は別次元にいるのです。
だから七英雄達は、古代人が逃げた次元に行くために、古代遺跡を調査していました。

その古代遺跡こそ、別次元に行く次元転移装置だからです。
ですが、調査の過程で遺跡付近に住んでいる人類を蹴散らすことで、悪役として描かれる要因になったのです(ノエル、ロックブーケ、ワグナス)。
また、調査を効率化させるために魔物を使ったりしてました(ノエル)。
七英雄の行動と遺跡の謎
ノエルが「テレルテパの塔」をモンスターに探らせたり、ロックブーケが「エイルネップ」を占拠したりする場面があります。
彼らの目的は「古代人の残した次元移動装置の遺跡」を探すこと。
沈んだ塔も同じです。

塔の内部構造がどれも似ているのは、すべて古代人の技術で建造されているからなんですよ!!
プレイヤーから見ると、「なんでこんなところを占拠してるの?」と思う場所です。
人間を支配したいなら、人が住んでいるところを占拠しますよね。
でも、クジンシー以外は人がいないところを占拠してます、その理由を知ると今なら納得できますよね。
※ボクオーンは麻薬商売にハマってしまった。
まぁ、子どもの頃は「遺跡の奥にボスがいる」ってことで、違和感はなかったですけどね
こういう設定の深さがロマサガ2のすごいところですね。
オアイーブの正体と継承法の秘密
物語の最初に出会う謎の女性オアイーブ。
初代皇帝レオンに「継承法」を授けた張本人でもあります。

そして、彼女も古代人です。
というか、七英雄を次元転移装置で異次元に送り込んだ、大神官の娘です。
オアイーブは、暴走した七英雄を止めるためにレオン達に「継承法」を授けるのです。
ちなみに、オアイーブも古代人なので不老不死の法を持っています。
なので、現世人(レオンやジェラール)の事を短命種と呼びます。
この継承法は、七英雄の同化の法と同質の術なんです。
違いは以下のとおりです
- 七英雄 → 相手を自分に吸収する。
- 皇帝 → 自分を次代に吸収させる。
つまり、オアイーブは七英雄を止めるため、同じ力を皇帝に授けたわけです。
これにより皇帝は代々の記憶とスキルを継承し続け、七英雄に立ち向かえる存在となったのです。
ちなみに最終皇帝でオアイーブと会話すると、「皇帝が初代レオンの記憶を覚えている」ことが判明します。

これ、プレイしてて鳥肌が立つシーンのひとつですよね。
七英雄は本当に悪なのか?
ここで改めて考えてみましょう。
七英雄は本当に「絶対悪」なのでしょうか?
- 世界を救った過去がある。
- 古代人に裏切られて追放された被害者でもある。
- 吸収の法の副作用で人格が歪められていった。
こうして並べてみると、むしろ悲劇の存在に近いんですよね。
もちろんプレイヤー視点では敵として戦うことになるのですが、背景を知ると単なる勧善懲悪の物語ではなく、「立場の違いによって見え方が変わる戦い」だと理解できます。
これこそがロマサガ2の奥深さであり、30年以上経った今も語られる所以だと思います。
そして、古代人どこいったんだよ!!
ロマサガ2をここまで理解すると、最大の謎が出てきます…

古代人どこいったんだよ!!
古代人は、既に別の次元に行きました…。
数千年かけて戻ってきたら、古代人はいなかった。
だから、七英雄たちは古代人が使った次元転移装置を探しているのです。
それが、ノエルの調査している砂漠の塔(テレルテパ)と、ロックブーケが調査しているエイルネップの塔(サラマット)です。
ちなみに、次元転移装置を作った古代人サグザーは、砂漠の塔で生きています。
この調査と古代人への復讐に伴い、クジンシーや、ボクオーン、ダンタークなどが人間にちょっかいを出してしまったり、調査の邪魔をする人間を排除してしまったことで、アバロンと戦うことになったのです。
また、オアイーブも「暴走した七英雄を止めるため」にレオンに継承の術を授けます。
サグザーもオアイーブも、七英雄に復讐の鬼になってほしくなかったのです。
敵にも、敵にならざるを得ない理由があるって、なんか鬼滅の刃みたいですね。
そして、七英雄は、古代人への復讐をすることができないまま、アバロンに討伐されてしまいます。

あぁ、正義って一体何なんだろう…
まとめ:ロマサガ2をもっと楽しむために
七英雄のストーリーを整理すると
- 七英雄=古代人。かつては世界を救った真の英雄。
- 同化の法により力を得るが、副作用で人格が歪んでいく。
- 古代人に裏切られ異次元に飛ばされる。
- 数千年後に復讐のため帰還。人類を蹴散らす過程で「悪役」となる。
- 皇帝の継承法は同化の法の裏返し。古代人オアイーブが伝授。
と、こういう流れになるわけです。
ゲーム内で彼らを倒すとき、「ただの悪者」としてではなく「悲劇の元英雄」として見ると、戦いに一層のドラマが生まれます。
特にノエル戦は、会話次第で和解が成立する点がロマサガらしい選択肢の広さを感じさせますね。
というわけで、今回は七英雄の歴史と背景をかめぴょん流に熱く語ってみました🐢🔥
それでは、今日はここでペンを置きます。

👉 ロマサガ2をまだプレイしてない方は、Switch版が出てるのでぜひ触ってみてください。
いやマジで、今遊んでも神ゲーです✨

