【解決】西野亮廣と外国人生活保護者の問題について考えた

先日、キングコング西野亮廣のXの投稿が、ふしぎな盛り上がり方をしていました。
それは、西野亮廣が投稿したポストに対して、単語に反応してしまう人との攻防戦です。
ここで問題になっているのは、文脈が読めない人が一定数いるということです。
これは、夫婦喧嘩や彼氏彼女のケンカなどにもよく見られるパターンで、お互いに全く違う話してケンカしているのです。

いわゆる、「あげ足をとる」「売り言葉に買い言葉」など、とにかく不毛な戦いになるやつです。
インパルスの堤下さんくらい、おもしろい怒り方をしてくれたらいいのですが、そんなことは普通にありえません。
さて、今日は「なんで、人は文脈が読めないのか?」を解説していきます。
別に、文脈が読めない人がバカだとか言いたいわけじゃありません。
キチンと説明しますので、ぜひ最後の1文までお読みください。
発端は西野亮廣の外国人生活保護者に関するポスト
まずは、問題点を整理しましょう。
事の発端は、このポストです。
一度読んでみてください。
外国人の生活保護問題について。
— 西野亮廣(キングコング) (@nishinoakihiro) March 18, 2025
「生活保護は法律上、日本国民を対象としているから反対だ」という主張は分かるけれど、そこに「私たちが納めた税金を~」という言葉を絡めてしまうのは、さすがにスジが悪すぎる。
外国人も納税しているので。…
これを読んで、あなたは西野亮廣が何を言いたいと思いましたか??
問題になったのは、この文章をから

西野亮廣は、外国人生活保護者を支持している!
と、捉える人たちが結構な割合でいたのです。
割合でいえば、ごく少数ですが、声のでかさとインパクトで存在感を示していしまっています。
例えるなら、「いちごショート」が、いちごの部分はケーキ全体のほんの少しであるのに、いちごショートという、名前の全体をも支配しているのと同じです。

なんか、少数意見(いちご)が、めちゃくちゃ目立ってるんです。
それはさておき、まずは文章をキチンと分解して、西野亮廣の主張を正確に把握しましょう。
西野の文章をキチンと分解してみよう
まずは、西野亮廣のポストを5つの文章に分解してみましょう。
これだけでも、一気に理解度は高まります。
このように正確に区切れないから、誤解が発生するのです。
#恋人たちのケンカもね

それでは、ひとつずつ説明していきます!
①【タイトル】外国人の生活保護問題について。
タイトルと言うのは、文章を書く上で最も大切なことです。
タイトルは、「何について書いているか」を示しています。
ワンピースというマンガは、「ワンピース」について書いてます。
「チ。(ちきゅう)」と言うマンガは、地球について書いてます。
ライトノベルでは、タイトルで物語の内容を全部説明しちゃっているものもあります「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」等。
そのくらい、タイトルと言うのは重要なのです。
そこで言うと、西野亮廣のこの文章のタイトルは「外国人の生活保護問題について」なので、文字通り外国人の生活保護問題について書いているのです。
②【前提条件】今、世の中で起こっていることへの感想

『生活保護は法律上、日本国民を対象としているから反対だ』という主張は理解できます。
ここで西野亮廣のスタンスは、外国人の生活保護を反対している人の気持ちはわかりますと言ってます。
これは、ハンバーガーショップで、

ダイエットコーラって、ダイエットするならコーラ飲むなよって思うんだけどぉ

わっかるぅ〜
って、言ってるのと同じのりです。
「主張は理解できます」という、ややむずかしい単語を、「わっかるぅ〜」に置き換えてみてください。

『生活保護は法律上、日本国民を対象としているから反対だ』という主張は、わっかるぅ~
ほら、わかりやすくなってきた。
③【問題点】アドバイス
ここで、誤解を生みやすい「接続詞」が登場します。
接続詞と言うのは、前後の文章を接続する言葉で、意味をガラッと変えたり、意味を強調したりする効果があります。
今回使われ接続詞は「けれど」です。
「けれど」「でも」は、接続助詞と言って「前述したことと、違う内容をいう」ことを言います。
キリンさんが好きです。でも、ゾウさんはもっと好きです。

けれど
そこに『私たちが納めた税金を〜』という言葉を絡めてしまうのは、さすがにスジが悪すぎる。
ここが理解を混乱させる最大のポイントになっています。
想定問答した時に、「あ、ここ攻められるな」というウィークポイントになるのです。
理論武装としては弱すぎるということです。
④【理論の補足】

外国人も納税しているので。
ここが、③の補足であることが気づかれてないのです。
ここで大きな勘違いが発生するのです。
主語と述語がズレちゃっているんです。
という文章の完成です。
そんなことは、一言も言ってません。
が、この文章の本質です。
なぜこのように、曲解されるかと言うと、日本の教育は「正解がある問題を解かせる」ことしかしてないので、基本的に考え方は二元論になります。

AじゃなきゃBである、と言う考え方です。
例えば、「餃子好き?」って聞かれて、「いや別に」にって答えたら、かめぴょん餃子嫌いなんだってと言われるのが二元論です。
好きじゃないと言ったら、嫌いだと判断されるのです。
#餃子大好き
⑤【まとめ】自分のスタンスの明確性の主張

反対派でも賛成派でもない『うまい落としどころ無いかなぁ』と考えている派の意見です
ここでキチンと、賛成も反対もしてないと言うことを明記してます。

賛成でも反対でもないなら、なんなんだよ!
という二元論がまた、ここでも展開されてしまってるのです。
今までの、5つの説明をよんだうえで、もう一度以下の文章を読んでください。
どう解釈すれば、「西野亮廣は、外国人生活保護者は違憲であるのにも関わらず、外国人も納税しているんだから、賛成であると主張している」と読めるのでしょうか?
それは、単語に反応してしまっているからと言えば簡単ですが
なぜ、人は単語に引っ張られるのかを解説します。
文脈を読むことで相手の主張を正確に理解できる
今回のように、文脈を正しく読み取れば、相手(西野)が何を伝えたいかがわかります。
では、単語に反応してしまう人はバカであって、全ての出来事において単語に反応しいるかと言うと、そうでもありません。
さすがに、女の子と一緒に歩いていて

ねぇ、喉乾かない?
って聞かれたら、喉の渇き具合を確認されているんじゃなくて、少し休みたいっていうメッセージだってわかりますよね。
#わからない人いる?
#いねぇーよな
それと同じで、ここまで読んで、「いや、西野は外国人生活保護者を擁護してる!」と言える人はいないと思います。
では、文脈が読めない人、単語に引っ張られるのはなぜかと言う問題です。

それは、会話泥棒の延長であると言うことです。
①会話泥棒の心理
僕の友人に、とにかく話の腰を折る「会話泥棒」がいるんです。
#なぜか友人関係は崩れない
あなたの周りにもいると思いますが、とにかくどんな話題でも自分の話に持っていくんです。
例えば、普通の人に話すとこうなります。

仕事で、超理不尽に怒られたよー。

えー、何があったの?
これが会話泥棒だとこうです。

仕事で、超理不尽に怒られたよー。

あぁ、会社に1人はそういう上司いるよね!
俺もこないだ、すげぇムカついてさぁ…
このように会話泥棒は、すべて自分の話に持ち込み、僕がどんな理不尽に怒られたかが二の次です。
それで、一度注意したことがあります。
まぁ、このあと「いや、そんなつもりないけど」とか、ひと通りのやりとりはしたんだけど、彼の本音が非常におもしろいメカニズムだったのです。
そして、このメカニズムこそ、今回のキングコング西野亮廣の誤読問題の真理ではないかなと思っています。
②会話泥棒のメカニズム
会話泥棒は、とにかく主張したいこと,日頃から思っていることが、結構あるんですって。
でも、その主張をする場所がないとのことでした。
例えば、上司ムカつく問題だとしたら、自分から「ムカつく上司がいる」って言えないんですって。
積極的に、「攻撃的な言葉は吐きたくない」のです。
だから、「会話のTPO」がわからないんですって。
シーンとしてる時に、自分から会話のキッカケを作ったりして、変な空気になるのが嫌なんですって。
この辺は、クラスの人気者からそのまま人気お笑い芸人になった、Mr.陽キャの西野亮廣にはあまり経験のない経験かもしれません。
#突然の進次郎構文
ですから、自分の主張したい内容に関連する単語が、会話に飛び出したら

あ、今なら聞いてもらえる!話していいんだ!
って、なるんですって。
自分の言いたいことの関連キーワード(単語)が出てきたら、きっと自分の主張も共感してもらえると感じるのです。
ですから、西野亮廣から「外国人生活保護者」という単語が出てきたことで、自分の主張を聞いてもらえるステージだと思ったわけです。
そして、あくまでも共感者を求めているから、西野亮廣のポストを見た方の中に「同様の意見」を見つけたら大満足なのです。
西野亮廣の主張と食い違うとか、話がかみ合わないとか関係ないのです。
いかに自分の主張が共感者に届くかの、拡声器として西野亮廣を利用しているのですね。
まとめ
彼らにとって、有名人の発する単語とは「自分の主張を言えるステージ」なわけです。
この会話の流れなら「自分の言いたいこと言えるぞ〜」ってなるのです。
また、有名人のポストに乗ることで、自分の声が大きくなることも反応したくなってしまう理由でしょう。
自分の発言力は小さいですが、「巨人の肩に乗る」ということを、見事に悪用した手法と言えます。
なので、単語に反応してる人は頭が悪くて文脈が読めないのではなくて、常に自分の主張するステージ(単語)を発信してる人を、探し回っ待てるんですね。
とはいえ、された方はたまったもんじゃありませんけどね。
というとりとめもない話になりましたが、西野亮廣が「日本人の3割くらいは、文脈が読めない」と言っていましたが、その3割のうちには、このように自己主張のスピーカーとして、単語に絡んでくるという人もいます。
ちなみに、このような長い文章を最後の一文まで読む人は、ほとんどいません。
なのであえて冒頭に「最後の一文字まで読んでね」と書きました。
さて、何人がここまで読んでいるでしょうね。
どうせ最後のひと文なんて、誰も読んでもいないでしょうから、僕の主張を最後に書きますね。

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まさかの、人の影響力に便乗した自分の宣伝でした。
こういう記事、最高です(`・ω・´)b
多くの人に読んで欲しい。