仮想通貨の全然おもしろくなくて知らなくいい話
暗号資産投資をする前に「そもそも暗号資産ってなんだろう?」という疑問を解決しましょう。
このブログを読んでも「お金が増えるテクニック」はつきませんが、暗号資産の成り立ちを知っていると知らないでは、今後投資方針に影響が出ますので、知識として身に着けておきましょう。
そもそも、暗号資産が注目されるには、ふたつの理由があります。
それは、超短期的に儲けの発生する「爆益」の可能性があること。
そして、もうひとつは「ブロックチェーンという仕組みがおもしろい」という理由です。
ですから、今回は言語化の鬼である、わたくしかめぴょんが超絶遠回りしながら、暗号資産に必要な知識をすべて説明していきます。
大変長くなりますが、結局はこの道が一番理解に近い道です
暗号資産について知りたい方は、ぜひその誕生の歴史から読んでみてください。
第1章 暗号資産を理解するための3つのキーワード
暗号資産を理解するには、次の3つのキーワードを先に理解しなければいけません。
逆に言うと、日本人はこの3つの知識がないから、暗号資産を理解できないのです。
- お金の歴史
- 仮想通貨の誕生の歴史
- ブロックチェーン技術
これから、この3つをわかりやすく詳しく解説していきます。
「これがなんで暗号資産と関係あるの?」と、思うかもしれませんが、頑張ってついてきてください。
キーワード1.お金の歴史
そもそもお金って何でしょうか??
この質問に明確に答えられる人っているでしょうか??
みんなが欲しがるものだろ!
世の中、金が全てでしょ!
高望みはしません。
年収は最低500万以上で、顔は星野源くらいでいいんです。
最後の女がムカつく気持ちはぐっと抑えて聞いてください。
お金とは何かと言われれば、答えは
お金とは「媒介物」です!
物々交換の時代から、お金という媒介物が生まれたことによって、人は「欲しい時に、欲しい分だけ」モノやサービスを手に入れることができるようになりました。
物々交換の最大の弱点は「肉や魚や果物は腐っちゃう」のと「自分の持っているモノが、相手が欲しいとは限らない」という2点です。
ですが、お金という腐らない媒介物があれば、いつでも欲しいものと交換できるわけです。
お金の条件を理解しよう
皆さんはお金と聞くこと何を想像しますか?
「紙幣」か「硬貨」ではないでしょうか??
その昔は「貝殻」や「石」や「布」が、お金に使われていた時代もあります。
これを「物品貨幣」といいます!
特に「貝殻」は世界の色々な地域で使われていた形跡があり、僕達が使っている漢字も、お金を表す字には「貝」という字が使われます。
財、貢、貧、貨、販、貯、貴、買、貸、費、貿、賃、資、賄、賞、質、賜、賠、賭、購、贈
では、貝なら何でもいいかというとそういう事ではありません。
お金に出来るのモノには4つの条件が必要となります。
それが「保存」「尺度」「交換」「複製不能」
お金がもつ役割①「モノの価値を保存する」
お肉を持っていても、明日には鮮度(価値)が落ちていきます。
ましてや、冷蔵庫なんてない時代ですので、とにかく「財」を貯めることが出来なかったんです。
なので、新鮮なうち(価値のあるうち)に、腐らないお金に変えて財を貯めておきたいんです。
ですから、お金に求められた条件は「腐らない」と言うことです。
金(ゴールド)、貝殻、石、紙と言うのは腐らないと言う共通点があります。
遺跡にある「貝塚」は、貝殻はアルカリ性なので土に埋もれても分解されない性質があるから現代でも残ってるのです。
お金がもつ役割その②「モノの値打ちを表す尺度になる」
お金の大切な役割は、価値の尺度になるということです。
「これはいくら」という目安にならなければいけません。
例えば、「魚1匹と、りんご3個交換した」という取引事例があるとします。
そこにお金が登場して「魚1匹は300円です!」と決めると、おのずと「りんご1個100円」という計算が出来るわけです。
魚だけリアル!
ですから、媒介物のお金と言うのは、通年価値の変動がないものでなければいけません。
※厳密には貨幣価値も変化します。
余談ですが、僕達ブロガーは、自分の収益を明確に公表することが原則禁じられてます。(そういう規約があるんです)。
なので、僕達は「うまい棒、何本分」という言い方で収益報告をしたりしてます。
うまい棒は、お金にはなる条件は満たしていませんが、うまい棒=10円と言う「価値の尺度」としては機能しています。
うまい棒は、2022年4月から12円に値上がりしました。
お金と言うのは「お金で取引されるすべてのものに値段がつく」と言う尺度として存在しています。
お金がもつ役割⓷「モノの価値を交換する」
お金はモノやサービスと交換できることが条件になります。
つまり、媒介物としての機能がなくてはいけません。
媒介物としては「この貝には、これだけの価値がある」と言う信用が必要になります。
日本で言うとお札(ただの紙にインクがついたもの)に価値があると、日本人全員が信じているから、ただの紙がお金として成立しているのです。
宗教っぽい言い方ですが、お金とは「共同幻想」なのです。
そして、法定通貨というのは、その価値を国が保証している状態を言います。
お金が持つ役割その④「複製不能」
お金は簡単に複製出来ません。
貝がお金として機能したのは「子安貝(別名:タカラガイ)」と言う、産地が限定的で珍しい貝だったからです。
余談ですが、竹取物語でかぐや姫が結婚の条件に無理難題を言いますが、その一つが「燕の子安貝」です。
石のお金が使われていたミクロネシア連邦の「ヤップ島」は、500キロも離れたパラオ諸島で切り出された石を貨幣としていました。
ヤップ島では採取できないと言う事で複製不能なのと、重い石を船で500キロも運ぶのは沈没の可能性が高くなるから、珍しいのです。
ちなみに、金(ゴールド)は人間が作れない化学式なので、発掘以外に取得する方法がありません。
金(ゴールド)は「腐敗しない」「変形しても質量が変わらない」という金属なので価値があるのです。
では、紙がどうしてお金になったか言うと「すっげぇ印刷技術」があったからです。
日本では凹版印刷(グラビア印刷方式)という、メッチャくちゃすごい印刷技術が使われています。
だから、シンプルに複製が困難なのと紙幣のコピーは法律で禁じられています。
データは「お金の条件」を満たせなかった
さて「保存、交換、尺度」という機能があればお金になるのであればデータはどうでしょうか??
データは腐らないし、交換もできますし、尺度は後からなんとでもなります。
ですが、データはお金には出来ない決定的な欠点があります。
それが「複製が簡単である」と言うことです。
現在は、Tポイント、Edy、ペイペイ、交通系ICカード、銀行間の取引も全てデータで管理しています。
ですが、これらデジタル通貨は仕組み上は、デジタルデータなので「複製が簡単にできる仕組み」になっています。
なぜ、これらがお金のように使えるかというと、発行者が厳重に管理してるからです。
データは、仕組み的には複製がメッチャ簡単なので、複製させないために厳重な管理が必要です。
なのでデータは、お金の条件は限りなく満たしているんですが、お金にはなりきれないのです。
あくまでも、代替え通貨どまりです。
代替え通貨は、商品券やポイント等の「法定通貨の代わり」になるものです。
デシタルデータの最大の弱点は「複製可能」と言うことでした。
しかし、遂に「複製が出来ないデジタルデータ」が、発明されました。
それがビット・コインです。
その後、仮想通貨と呼ばれ、現在は暗号資産と言われています。
デシタル通貨と暗号資産(仮想通貨)は、名前は似てますが全くの別物です。
このビットコインに使われている、ブロックチェーンという仕組みの応用がNFTなのです。
キーワード②暗号資産とは??
皆さんは、「暗号資産(仮想通貨)」と「デジタル通貨」の違いは、わかるでしょうか??
最大の違いは、仮想通貨(暗号資産)には「管理者がいない」と言うことです。
厳密に言うと、デジタル通貨の中の暗号資産(仮想通貨)なのですが、便宜上暗号資産(仮想通貨)とデジタル通貨を呼び分けさせてもらいます。
デジタル通貨は、あくまでも代替え通貨です。
Tポイントと、PayPayは、日本円の代わりです。
QR決済は、あくまでも「円」の代わりだから海外では使えません!
デジタル通貨の代表格であるQRコード決済サービスは、多くの種類がありますが「世界で統一されたもの」はまだありません。
それぞれのQR決済サービスが、あくまでもどこかの国の通貨の代替えだからです。
でも、仮想通貨(暗号資産)の代表格ビットコインは違います。
国境を持たない通貨なのです。
しかも、どこかの国に保証されたりもしていない単独通貨です。
どこの国にも保障されていないなら、通貨として成り立たないじゃないか!
先ほど、通貨は共同幻想と言いました。
国が保証してるから、人は「紙にインクが載ったもの」を、お金と信じます。
つまり、お金とは、誰かが信用を担保しなきゃいけないんです。
法定通貨は国が担保してます。
しかし、仮想通貨は全く別の方法で、その信用を担保してます。
それが「ブロック・チェーン技術」です。
キーワード⓷ブロックチェーン技術とは??
複製や改ざんができてしまうデータだと「お金」にはならないですよね?
ただ仮想通貨以外のデジタル通貨は、複製や改ざんが可能な通常のデータを使用しています。
複製や改ざんがされないのは、発行者が厳格に管理しているからです。
「円」がお金として成立するのは、皆が日本という国や銀行の安全性を信じているからです。
そして、ビットコインが通貨として成立するのは、皆がブロック・チェーンと言う技術を信じているからです。
第2章 仮想通貨の成り立ちを理解しよう
暗号資産(仮想通貨)を理解するには、「どうしてビットコインがこの世に生まれたか」と言う事を理解する必要があります。
ですが、普通のお金の成り立ちだって教えてもらってないのに、暗号資産(仮想通貨)の事を理解しようなんて無理な話です。
だから、僕は最初に「お金の成り立ち」から話したんだよ!
それでは、暗号資産(仮想通貨)の成り立ちについて話していきます。
仮想通貨も、単なるデータが「お金の条件」をすべて満たして、お金になった日」があります。
それが、2010年5月22日です。
別名ビットコイン・ピザ・デーと呼ばれています。
暗号資産(仮想通貨)が好きな人は、この日にピザを食べる習慣があります。
仮想通貨とブロックチェーンを理解しよう!
まず、暗号資産(仮想通貨)には、いくつか種類があります。
ビットコイン、イーサリアム、ネム、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、リップル、サンドコイン等などです。
ですが、仮想通貨は大きく2種類に分けられます。
それは
ビットコインか。ビットコイン以外か。
暗号資産(仮想通貨)は、ビットコイン以外の仮想通貨の事をまとめて「アルトコイン」と言います。
なぜなら、アルトコインは「ビットコインの設計図を使った仮想通貨」だからです。
世界で初めて出来上がった「絶対に複製出来ないデジタル通貨」が、ビットコインなのです。
そして、なんと「ビットコインの作り方」は、世間に公開されてます。
ビットコインの設計図は公開されているのです!
設計図がある状態なので、エンジニアであれば誰でもオリジナル仮想通貨を作る事が出来るのです。
そして、その設計図に書かれていた仕組みこそが「ブロックチェーン技術」だったのです。
謎の人物「サトシ・ナカモト」とは??
ここからは結構ファンタジー的で、ドラマティックな話になります。
まるで映画のような話ですが、本当にあった話です。
ビットコインを作ったのは「サトシ・ナカモト」と名乗る人です。
これしかわかりません。
未だに謎の人物で、日本人なのかどうかもわからないのですし、チーム名なのかもしれません。
ビットコインは、サトシ・ナカモトが2008年11月にmetzdowd.comという「メーリングリスト」に、ブロックチェーンに関する論文「ビットコイン:P2P電子通貨システム」を公開しました。
そして、サトシ・ナカモトはこの論文を発表した3ヶ月後の2009年1月4日に、世界初改ざんされないデジタル通貨ビットコインの第一号を世に放ちました。
それを「ジェネシス・ブロック」と言います
では、ブロックチェーンとはどのような仕組みなのかを説明します。
ブロックチェーンとは「データ交換」の技術のことです。ブロックチェーンの利用者がお互いを監視して不正させない仕組みを取っています。利用者とは正確には「利用者全員」ではあくノードと呼ばれる人達が相互監視しています。P2Pでパソコン同士をダイレクトにつないで、データ更新するごとにノード全員で確認作業をして毎回多数決を取っている状況です。そして、その承認率が51%を超えたものが「新規ブロック」として承認されます。では、ノードたちにどのようなメリットがあるのかと言うと、ビットコインは約10分に1コインずつ生成されていますが、その取得競争に参加できる権利が与えられれます。このビットコインを取得競争を、まるで金を発掘するゴールドラッシュのようなので「マイニング(発掘)」と呼ばれています。
何かいているか、全然わからないですよね。
ですが、サトシ・ナカモトの論文を読んだ、プログラマーたちが「この仕組みすごくね??」ってなったのです。
さて、どんな仕組みなのでしょうか??
改ざんできない仕組みは「アナログ的」だった!
「改ざんできないデータ」と聞くと、超ハイセキュリティなものを想像すると思いますが、実は「テクノロジーと、人間の習性」を掛け合わせたの半分アナログ的な仕組みがブロックチェーンです。
まず普通のデータと、ブロックチェーンデータの仕組みの違いをイメージで説明します。
「普通のデータ」の場合
皆さんもよくやると思いますが、コピペって簡単にできますよね??
右クリックをして、コピーしてペースト。
通常のデータだと、これで複製完了です。
どれだけ優秀なコピーガードを作ろうが、超優秀なハッカーの手にかかればイチコロです。
なぜなら「優秀なコピーガードを作った人」が、ハッカーになっちゃえば一撃でコピーできます。
つまり、銀行の振込データだって、銀行内部の人間が何かやらかせば改ざんできてしまうわけです。
先ほども書きましたが、組織として厳格な管理を行うというちから技で、それをさせないのです。
これ以外ありません。
当然、このパワーには相当なコストが掛かります。
では、ブロックチェーン技術と言うのはどうかと言うと「承認制」を採用しています。
「暗号資産(仮想通貨)ブロックチェーン」の場合
さぁ、ここからが複雑です。
コピーができないデータと聞くと「超ハイテクノロジーで隙のないコピーガード」みたいなのを想像すると思いますが、まさかのその逆なんです。
まず、データを全員で共有します!
ここが重要です。
データをみんなで共有し、更新される度にみんなでチェックします。
ビットコインはお金なので、お金に必要なデータとは「所有者」だけです。
そして、一つのデータがに変更があったら「上書き」でも「名前をつけて保存(コピー)」でもなく「更新履歴の記録」をするんです。
前のデータに紐づけて、新しいデータをガチャンって繋げるんですね。
1つ目に「所有者 かめぴょん」と登録されたデータがあるとします。
これをブロックデータと言います。
このブロックデータ(かめコイン)を、僕がマコトに送ったとします。
この時、データは上書きされるわけではなく、新しく「所有者 マコト」というブロックデータが付け足されます。
そして、ここが大切なんですが「データに変更がある場合、みんなでチェックします」となってるいるのです。
そして、このみんなのうち「51%以上(過半数)」が、このデータが正しいと認められたらデータは更新されるのです。
みんなって誰??
データが更新されるたびに、毎回やってるの??
承認する「みんな」にはどんなメリットがあるの??
「みんな」のメリットについては、後で説明するね。
承認作業は、データが更新される度に毎回やってるよ!
先程のかめコインの例で言うと、現在はマコトが持ってますね。
次にマコトが、愛しのはなこに送ったとします。
すると、ここでまた「みんな」でチェックして問題なければ、所有者ははなこというブロックデータが付け足されます。
そして、真面目な男より少しヤンチャな男が好きなはなこは、マコトからもらったかめコインを速攻売れないバンドマンのレンに送ったとします。
すると、ここでまた「みんな」でチェックして問題なければ、所有者はレンというブロックデータが付け足されます。
このブロックデータを見ると、現在のかめコインの所有者(レン)と、過去の所有者履歴が全部わかります。
そして、この過去のブロックデータ(所有者情報)が、まるでクサリ(チェーン)で繋がっているように見えるので「ブロック・チェーン」と言う名前になってるんです。
そして、複製や改ざんできない理由はココです。
「改ざんや複製等の不正行為は、みんなからの51%の承認が得られない」という理屈です。
なんと、ズルいやつは多数決で勝てないから不正ができないという、アナログな方式なのです。
実はブロックチェーンの根底は、中央集権や特定な権力者の「鶴の一声」が発生しないようにする仕組みなのです。
待って!
だから、その「みんな」って誰?
みんなで不正したらできるってこと??
うるせぇな!!
不正はできるんだよ!!
でも、不正するメリットがねぇんだよ!!
これから説明するから黙ってろや!!
「みんな」と呼ばれる「ノード」の存在を理解しよう
さぁ、みんなって誰かを紐解いていきます。
みんなと言うのは、ビットコインを持っている人の内で「承認作業に参加します!!」と手を上げた人たちです。
この人達を「ノード」と言います
ブロックチェーンが、ブロックデータとクサリ(チェーン)と言う意味でしたが、ノードとは「結び目」という意味です。
ブロックデータをチェーンで「結ぶ人」をノード(結び目)って呼ぶんだよ!
通常、僕達が仮想通貨販売所(コインチェック等)で購入した場合は、ノードの事を気にする必要はありません。
投資として仮想通貨を取り扱うのであれば「安い時に買って、高い時に売る」だけなのでノードの存在は気にする必要はないのです。
詳しくは書きませんが、ノードになるにはイメージ的にはノード用のプログラムをダウンロードして、ビットコインのブロックデータをチェックします。
もちろん手作業じゃなくて、それはコンピュータがやります。
ノード達への報酬「マイニング」について理解しよう!
ビットコインと言うのは、改ざんや複製ができません。
改ざんしようにも、ノード達がそんな不正を見逃しません。
新しいブロックデータをつなげる人だから「ノード(結び目)」って絶妙なネーミングだよね。
さて、ノード達はなんでそんなメンドクサイ承認作業をやってくれているのでしょうか??
それは、ビットコインを手に入れる方法として「マイニング(発掘)」と言うのがあります。
ビットコインと言うのは発行量が決まっていまして、2141年までに2100万コイン発行したら終了します。
「有限」だから価値があるんです。
ノードになる最大のメリットは、10分に一度のペースで新規ビットコインが発行されるのですが、その争奪戦に参加できるのがノードの特権なのです。
どんなことをやるかと言うと、詳しく書くと複雑なのですがイメージで言うと
よーいドンでコンピューターとジャンケンしてもらいます!
はじめに「100連勝した人」が勝ちです!!
みたいな感じです。
あくまでも、イメージです。
難しいパズル最初に解いた人とかのイメージでもOKです。
実際にはじゃんけんでも、パズルでもありません。
超複雑な演算処理を、一番最初に解いた人が勝ちと言うゲームです。
そうです、まるで映画サマーウォーズの計算が10分に1回行われている感じです。
そして、それを一番最初に解いた人に新規ビットコインが付与されるわけです。
計算作業はコンピュータの演算機能でやるので、マシンパワー(演算スピード)と運でしかありせん。
攻略法はなしです。
とにかく、10分間で何回もじゃんけんすること、あとは運です。
回数を重ねなければ当たりはひけないと言う事です。
合コンと一緒の理論だね!
ちなみに具体的なメリットで言うと、じゃんけん争奪戦で勝つと6.25BTCが報酬としてもらえます。
※BTCとはビットコインの単位です。
6.25BTCだと、2023年2月5日現在で1BTCが約300万円なので、1,875万円になります。
10分に1回3000万円当たるじゃんけん大会に参加できるから、ノード(みんな)という超メンドクサイ承認作業に参加してくれる人がいるのです。
私も、ノードになれるの?
なれるよ。
でも、じゃんけん大会では絶対に勝てないと思うよ。
マイニング作業で勝てない理由を理解しよう
ノードには誰でもなる事が出来ますが、ビットコインの全データを保存しなければいけないので、現在は170GBくらいの容量が必要です。
マイニング企業がもつスーパーコンピューター相手に、家庭用PCで勝負しても勝ち目はないでしょう。
]対戦相手は、こういうパソコンなので絶対に勝てないと思います!
ちなみに日本企業だとGMOインターネット、DMMドットコム、SBIホールディングスなどの企業がマイニングに参加してます。
とてもじゃないけど、こんなイケメンぞろいの合コンじゃ、キミに勝ち目はないね!!
改ざんは「でいるけど意味がない」理由を理解しよう
さぁ、ブロックチェーンの話も最後になりました。
先程、ノードの51%の承認があれば認められると言いました。
では、「悪意がある人が51%いたら改ざんできる」ということでしょうか??
]答えはイエスです。
ここがブロックチェーンの面白い仕組みであり、NFTが出来た理由なんですが、改ざんはできるんですけどする意味がないのです。
例えば、改ざんしたり複製したりして得をする人って誰でしょうか??
改ざんした張本人ですよね!?
先程の例でいくと、かめぴょんがマコトに送ったかめコインですが、途中にワルぴょんがいて「いや、かめぴょんはマコトじゃなくワルぴょんに送ったんだ」と改ざんしたとします。
しかし、「かめぴょんがマコトに送った」というブロックデータはノード全員で共有してます。
仮にノードが100人いたとします。
ワルぴょんの改ざん行為は成立するだろうか??
]僕がマコトにかめコインを送ったら、ノード100人にそのデータが送られます
この場合、99人が「次の所有者はマコトです」と言って、ワルぴょん一人だけ、違う事を言ってます。
↑99人がこのデータが正しいと言っています。
でも、ワルぴょんだけが
「かめぴょんは、マコトじゃなくて、ワルぴょんに送りました!」
と言っても、51%以上が「かめぴょんがマコトに送った」というデータを持っているのだから、それが正解となります。
そうか!
改ざんするには、51人分のデータを改ざんしなきゃいけないのか!
そういう事です。
実際はノードは世界中に1万以上いるので、それの半分以上を改ざんするなんて無理だよね?
悪い人達が結託した場合
では、次にワルぴょんが周りのみんなを味方につけた場合です。
ここからはシンプルな問題になります。
テクノロジーでもなんでもありません。
損得勘定で考えてください。
ワルぴょんに協力するメリットって何もなくないですか??
仮にワルぴょんが、改ざんに協力してと言ってきたとします。
さて、改ざんで得られる利益から51%以上を満足させる分け前を出せるでしょうか?
ノード同士は、私生活で繋がることはないので
普段お世話になってるから
あの人には逆らえないから…
長いものには巻かれといた方がいいんだよ…
と、いうようなめんどくさい人間関係は存在しないので、不正に協力する理由はないのです。
実際のノード数は1万以上ですので、その半分以上を自分の不正に協力させる事なんて、不可能なんです。
誰も協力してくれるわけがありません。
それより真面目に承認作業をやって、10分に一回のじゃんけん大会(賞金3000万)に参加する事に、時間を使った方がいいわけです。
これがブロックチェーンで改ざんが出来ない仕組みなんです。
第3章 そして、ビットコインは「お金」になった
さぁ、ビットコイン最後の話です。
皆さん、お金の条件を4つを思い出してください。
保存、尺度、交換、複製不能です。
ビットコインはどうでしょうか??
- 保存=データなので腐りません
- 尺度=???
- 交換=データなので交換可能
- 複製不能=ブロックチェーン技術で複製不能
そうです。
あとは「尺度」だけです。
うまい棒=10円のように、1BTCがどのくらい価値があるかが決まればお金の条件を満たします。
↑あとはこれが決まればいいんです。
実はこの「尺度が決まった日」と言うのが、先ほど言ったビットコイン・ピザデーである2010年5月22日です。
フロリダ在住のプログラマーが、ビットコインの開発者フォーラム(掲示板みたいなもの)に
ビットコインでピザが買いたい
と、投稿しました。
なんと、ピザ屋がそれを見ていて
OK!
ピザ2枚で1万BTCでいいぜ!
取引成立です!!
ついにビットコインはお金の4代要素「保存」「尺度」「交換」「複製不能」をすべて満たしました!!
この世にビットコインと言うお金が完成した日です。
代替通貨ではなく、デジタルデータが本物のお金として誕生した瞬間です。
これが世界で初めての暗号資産です。
現在はその価格が乱高下しているため「投資対象」となっています。
今後どのような進化を遂げるかが楽しみですね。
暗号資産を買うには、コインチェックやビットフライヤー等の暗号資産取引所で口座を開設する必要があります。
まだお持ちでない方は、今すぐコインチェックで口座を作った方がいいですよ。
ただ、2024年6月現在は超高騰しているので、新規購入は少しだけにしましょうね!