【クセツヨ考察】映画ちいかわ「人魚の島のひみつ」が怖すぎる理由8選!
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』、もう観ましたか?
とりあえずネットでは、「見た目はもちもち、中身はドロドロ」なんて言われます。
いや、そんな生易しいものではなくて…

テーマは『罪と罰』でしょ。
子どもがみたら、フワフワアニメだけど、大人が見たら…
では、おさまりません。
子どもも普通に、その恐ろしさは理解できています。
ちなみに、台湾では6歳以下は視聴禁止映画になりました!
今回は、ヒトハ・フタバの「乾電池の罪と罰」と、ちいかわが最後に飲み込んだ「沈黙」の正体と、について、僕なりにショート寸前の思考回路を分解していきます。
読み終わる頃には、あなたの日常の「言わないほうがいい真実」の見え方が変わるかもしれません。
あっ
がっつりネタバレあるので、見てない人は読まないでください。
映画ちいかわ「人魚の島のひみつ」が怖すぎる理由8選!
まず、チラシを拾うわけじゃないですか?
「報酬100倍」なんて、まともな感覚なら「あ、これブラックな募集だな」って即座に無視する案件です。

僕も、ネット露出が多いので(インフルエンサー)案件に依頼来ます。
ですが、たまに「家電商品の使用感想をつぶやいてくれれば3万円のの報酬です!商品は無償手協します!継続契約もあります!」という、恐ろしくも怪しい案件依頼が来ることがあります。
でも、ピュアなちいかわたちは島に降り立ってしまうのです。
そこで彼らが見たのは、楽園の皮を被った「村社会の残酷さ」です。
ちなみに、村社会の恐怖に関してはこちらのブログにまとめてますので、気になったら読んでみてくださいほ
さて、詳しく解説していきます。
怖い理由①ちいかわを歓迎する村社会が下衆の極み!
島に降り立った瞬間、ちいかわを待っていたのは「歓迎の歌」と「屋台」のフルコース。
お祭り感があって最高ですよね。
ちなみに星野グループのリゾートは、施設の素晴らしさよりも、非日常への歓迎の仕方が半端ないんです。
\CGでも、生成AIでもない写真/

でも、「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」の場合は、このホスピタリティこそが最大の罠なんです。

報酬100倍と謳いぃ
村単位で、他人を呼びつけておいてぇ
危険な討伐を
やろせようとするなんてぇ…

怖い理由②炭酸の恐怖
また、序盤に気が付かなったのですが、ちいかわが船酔いしてハチワレが「炭酸とかある?」ってシーンがあるじゃないですか?
そうしたら、ヒトハとフタバが異常な反応しましたよね?

これは、「単三(電池)」という単語だと勘違いして凍りついたんですね。

初見じゃ絶対に気が付けないやつ!
これは、あとからシンプルに驚いてしまう布石です。
怖い理由③ カレーのルー探しで「うろこ」を発見しちゃった瞬間
僕としては、いやここはどう解釈すればいい??ってなったのが、ここです。
ちいかわが偶然にも「見てはいけないもの」を見てしまった瞬間です。

カレーのルーを探していたら、人魚の鱗を見つけてしまった時

その後、フタバの体から「単三電池」がポロッと落ちるのを目撃し、セイレーンが言っていた「人魚を食べるとできるやつ」を理解するのです。
ここで、僕ら視聴者の脳内で、バラバラだったピースがカチッと音を立てて繋がってしまったんです。

ここはかなりエグいなぁと思いました。
だって、映画を見ている僕らは「ヒトハがフタバを救うため」という、はじめてのおつかいくらい涙なしには見れない回想シーンを見ています。
でも、ちいかわ自身は「人魚を殺して食べたのはこの二人なんだ」という客観的事実しか知らないのです。
意図せずに真実を知ってしまったちいかわは、その重圧を一人で背負うことになりました。
- セイレーンに言えば、二人は幽閉される
- 村人に言えば、二人は生贄として差し出される
誰かに言うと、事態は必ず不幸になるのです。
怖い理由④ ヒトハとフタバの切なさ
なぜ、ヒトハとフタバは一線を越えてしまいました。
これは、映画を見ていたら「いや、切ねぇ。これは誰も悪くないよなぁ」と、善悪の境界が狂ってしまう瞬間でした。
なかでも、しるこサンドで人魚をおびき寄せて、カメラのフレーム外で音声のみで撲殺するシーン…
これは、この映画ちいかわ人魚島のひみつの最大級のトラウマシーンだったと言えます。

ちなみに、僕は殴りあう音声しか流れてこないシーンを見て、デビュー当時のオリエンタルラジオを思いだしました。
それは、ラジオ(オールナイトニッポン)の生放送中に、殴り合いの喧嘩に発展して打撃音しか放送されないという伝説的な放送です。
怖い理由⑤永遠の命について
僕らが子供の頃って、永遠の命を欲しがる作品が多かったんですね。
ドラゴンボールも、はじめは永遠の命をシェンロンに頼むために、ボールを探していました(ピラフ、ベジータ、フリーザの目的)。
その他にも、以下の作品が永遠の命がテーマになっています。
ちいかわの場合は、別に永遠の命が欲しかったわけじゃないんです。
ヒトハは、ただフタハを失いたくなかっただけなんですね。
永遠の命をテーマにする作品には、必ず「永遠の命の末路は孤独である」という気づきが出てきます。

みんな異口同音のことを言ってるね!
ちなみに、「らんま1/2」や「うる星やつら」で有名な、高橋留美子先生の「人魚の森」という作品があります。
内容は、「人魚の肉」をうっかり食べて永遠の命を手に入れてしまった勇太。
生きる目的は「一緒に歳を取ってくれるパートナーを見つけえること」です。
あとは、自分以外の人がどんどん年老いて死んでいくことにフォーカスされたのが「葬送のフリーレン」ですね。
長命種のエルフ(フリーレン)と、単命種の人間で勇者ヒンメルたちとの時間と関わりの大切さを描いています。

物語の主軸になるほどのテーマですが、映画ではトーキー(無音)で3秒程で、すべてを表現してました。
怖い理由⑥「一人になるのが怖い」という、フタバの呪い
息を吹き返したフタバは、自分だけが不老不死になり、孤独になる未来を恐れました。
だから、ヒトハにも人魚の煮つけを食べるように言います。
ここは複雑ですよね…
永遠の命を手に入れてヒトハのいない孤独な世界を、永遠に生き続けなけばいけないなら、死んだほうがマシというフタバの気持ちもわかります。
でも、生きる方法があるのに試さないで目の前で死なれるヒトハの気持ちもわかりますよね。
そこで、出た答えが「二人で永遠に生きる」でした。
「孤独への恐怖」が生んだ悲しい道連れの契約とネットでは評価されていますが、そんなことありません。
ヒトハとフタバの覚悟です。

永遠の命は、言い換えれば「終わりのない地獄」です。
でも、二人はその地獄を二人で生きていくことを誓ったのです。
怖い理由⑦単三電池って…
永遠の命の正体は、まさかの乾電池式になることでした。
彼らの体は、電池を入れ替えれば何度でも動き出す「ロボット的なもの」へと変質しました。
視聴者は「なんか思ってたの違う」ってなったはずです。
アルパカの毛刈りショーくらい、思ってたのと違う結果だったはずです。

僕の感想は…

銀河鉄道999の鉄郎かよ!
鉄郎は「無料で機械の体(永遠の命)にしてくれる星(アンドロメダ)」に向かっています。
しかし、アンドロメダで行われていた無料でなれる機械の体とは、「機械の体を作るマザーコンピューターの一部(ネジ)になる」ことでした。

ちなみに、ネジになるのを拒否すると、メーテルは処刑されます。
つまり、マザーコンピューターの材料を集めているのがメーテルなのです。
最初にも書きましたが、ちいかわの「報酬100倍」や、999の「無料で機械の体になれる」や、かめぴょんの「インスタに使用感を投稿するだけで3万円」なんて、そんなムシのいい話を決して信じてはいけません。

楽にお金を稼ぐという方法はありません!
怖い理由⑦セイレーンの報復が怖すぎる
セイレーンの怒りはもっともですよね。
でも、報復が怖すぎます。
体ぴったりの檻に入れて、深くて暗いところで永遠の命を味わってもらう

死ねないから

死ぬより怖いわ!
しかも、この恐ろしい内容を、ものすごくかわいく歌っちゃいます。
より怖くなります
これは、「殺さないでなんか怖いことするTOP3」(かめぴょん調べ)にノミネートされました。

見事にノミネートされた3名は「ケンシロウ」「蔵馬」「セイレーン」です。
エントリー№①北斗の拳「ケンシロウ」:自分で秘孔をついて止めてみろ
「ケンシロウVSアミバ」の時の倒し方です。
ケンシロウがアミバにに叩き込んだ秘孔は、自分意思に関係なく後ろへ歩かされるというものです。
もちろん、後ろは崖です。

しかし、アミバなら、解除の秘孔も知っているはずです。
ですが、アミバは直前にケンシロウに両腕を完全に破壊されています。
わかっていても秘孔を突く指がないのです。


治せるのに治せない恐怖をあたえるケンシロウ!
見事にランクイン!!
エントリー№②幽遊白書「蔵馬」:お前は死にすら値しない
幽遊白書の蔵馬ですね。
仙水編で、戸愚呂(兄)と再戦します。
暗黒武術会で、戸愚呂(兄)には再生能力があることを蔵馬は熟知しています。
そこで、蔵馬は魔界の植物である「邪念樹」を使います。
邪念樹は、相手が死ぬまで離さないという性質があります。
しかし、戸愚呂(兄)は再生を繰り返してしまうため、永遠に死ねません。



殺すより恐ろしいことを実行する蔵馬!
見事にランクイン!
ただ、室田(グルメ)が被害者すぎる!
エントリー№③ちいかわ「セイレーン」;オリに入れて、なんかずっとくらいとこ
この流れでセイレーンです。
死ぬほど恐ろしいことを、あまりにも軽やかに歌う姿…

あなたも、一度しか見ていない映画なのに、なぜかこのリズムは覚えているでしょう?
歌えるでしょう??
それもそのはず、このリズムは志村けんの「変なおじさん♪だから、変なおじさん」と同じリズムだからです。

さすが志村けん!
見事にランクイン!!
怖い理由⑧セイレーンのわかった!の意味
問題はセイレーンが、激辛カレーで悶絶しているところです。
ここで、村人たちは「トドメの一撃」を刺しに群がります。
そして、ちいかわたちは果たしてこの討伐は正しいのか?という、大いなる疑問をもちます。

この善悪の矛盾については、これだけで一本ブログにしてしまったので、こちらをご覧ください。
≪今書いてるかもうちょい待って≫
そして、ハチワレは叫びます

そうしたところ、意外にもセイレーンはわかった!と言います。
「言ってみるもんだな」という展開です。
キチンと話せば、問題は解決できるという教訓になる、子ども向けの素晴らしい表現ですよね。
でも、この「わかった!」はハチワレへの返事ではなく…
フタバの体にある、電池を見たことによる
(犯人が誰か)わかった!(犯人が誰か)わかった!けど(今は)、水!
という、ターゲットの特定という意味だったのです。
これは、怖いですね。

悪役にピッタリなセリフですね!
絶対に、アニメの主人公は言うようなセリフではありませんね!
実際に、ジャイアン(悪役)も「今度あったらぶん殴るからな!覚えてろっ!」と言っています。

これは、恐怖を象徴するようなセリフなので、決して物語の主人公がいうようなセリフではありません。
そう考えると、セイレーンは徹底的に悪役に振り切ったキャラですね。

こんなどこまでも追いかけるという恐怖なセリフは、悪役に振り切らなけらば使えません。

そして、この映画のにくいところは、映画のエンドロールのあとに、その意味がわかるということです。
ヒトハとフタバは、最後の宴で、自分たちの存在がセイレーンに気づかれたことを悟ります
僕は、ここではじめて「わかった」の意味を理解して、シーンとした映画館でそこそこの声で

こわ…
って言いました。
その後、エンドロールのあとにヒトハとフタバは、島民に迷惑を掛けれないから、無人島を発見して移り住みます。
映画のラストは、その島にセイレーンが向かう描写です。
美しい海に、大きな魚がはねたという

本来な美しい絵なのに…
今度は、僕以外の人たちからも、小さな声で「怖ぁ…」とこぼれました。
意味が分かるとホラーすぎるラスト

(念のためもう一度、意味を貼っておきます)

【閲覧注意】ヒトハとフタバの衝撃的な末路!!
さぁ、映画のラストはセイレーンがヒトハとフタバを追いかけていったというところで終わります。
原作もここで終了しています。
なので、ヒトハとフタバがどうなったのかは、いわゆる「あなたの想像におまかせします」的な感じです。
しかし
思わぬところに答えがありました。

それは、マンガ「ちいかわ 第8巻 特装版」です。
特典で「付箋ブック」がついてきます。


中身は、使うのがもったいないくらいの「付箋」がたくさんです!

そして、問題の裏表紙です。

ん?




水泡がありますよね?(海の底)
なんか、檻みたいのありますよね?



さらに、原作の154Pの扉絵がコレです。
いつまでもなんですか…

セイレーンとしては…


こわいよー!
ついでに言うと、映画特典でもらえんる「ボンボンドロップシール」ですが、これもよく見てください。

セイレーン、人魚、島二郎が海にいるのはわかりますよね。
でも、ヒトハとフタバも海にいるんです…

どこまで、作りこんでるんだよ!
なぜ、ちいかわは「沈黙」を選んだのか?
さて、余談になりますが僕は、ちいかわがキャンプファイヤーの夜に下した決断が結構好きだったりします。

それは「正義」よりも重い、「沈黙」でした。
真実(ヒトハとフタバ)を知っても「打ち明ける先がない」という、葛藤が好きでした。
先ほども書きましたが
- 村に言えば二人は生贄になる
- セイレーンに言えば二人は檻に入れる
誰かに言えばヒトハとフタバは終わりである状況です。
そこで言うと、ちいかわの判断は、かなり大人だと思いました。
普通なら、誰かに言いたくなりますが、ちいかわは「真相を暴いても誰も救われない」という考えにいたります、

あなたのまわりにいませんか?
僕がこのブログで、このエピソードを2回チョイスした理由はこれです。
友人(女性)の旦那さんや彼氏の浮気現場を見たとします。
誰も幸せにならないのに

こないだ駅で旦那さんが、女と歩いているの見たよ
と、わざわざ言ってしまう人。
言ってしまう理由は

私は親友だから!
彼女が、騙されている状況は見過ごせない!
とか、正義感を振りかざしますが、彼女たちはただキャンプファイヤーのように、炎を楽しんでいるだけです。
そういう、クソみたいなやつは、ちいかわをみて「黙っておく正義」を学んでほしいですね。
ちいかわは、なぜうろこを船から捨てたのか?タイタニックのローズから学ぼう
先ほど書いた通り、物語は終わっても、セイレーンの「報復」は永遠に終わりませんでした。
僕が印象に残ったのは、ちいかわがポシェットに残った人魚のうろこを海に流すところです。

これは、落ちたのか落としたのか区別のつかない描写でした。
これは、映画タイタニックで、ヒロインのローズがブルーダイヤモンドを海に捨てるシーンに似ています。
僕が「何してんだ!クソババァ!」って叫んだシーンです。
詳しくはこちらをご覧ください。

結論:一番怖いのはセブンイレブンのスタッフ!
この映画が教えてくれるのは、色々あります。
中でも、やはりテーマは「罪と罰」なんじゃないかと思います。
映画を見終わった44歳の僕は、ちいかわのように「わぁ……あァ……」としか言えないような状態でした。
この作品のレビューを見ていると、「誰も悪くないよね…」という意見や、「悪いのはこんな作品を作ったナガノ(作者)だ」というブラックユーモアもありました。
ただ、ホラーというのは少し違いますよね。
芸術とは「人の感情を動かすこと」を指します。
例えば、ブロガーでも、役者でも、youtuberでも「ひとの感情を動かしたら芸術」なんです(僕の持論)。

ムカつく演技する俳優さんっていますよね?
それは、「俳優というフィクションが、心を動かした(ムカつかせた)」から、これは芸術なんです。
そう言った、意味で「映画ちいかわ 人魚の島の秘密」は、本当に感動する作品でした。
かわいい絵柄なのに、ムカついたり、怖くなったり、心を動かされました。
ただ、僕が一番驚いたし、恐怖を感じたのは…
セブンイレブンさんの、ちいかわコラボ商品です。
映画コラボ企画ってのは、「映画を見たら、思い入れがあってつい買っちゃう商品」を作ることです。

こんなん食えるか!
セブンイレブンの商品開発部が、一番ホラーでした。

