超えろ不気味の谷の底!おじさん達の底力!

2024年9月21日に「ポンコツだらけの音楽会」という音楽イベントに参加させてもらいました。
素晴らしいイベントでしたので、すこし余韻的なブログを書かせてください。
ただ前回のブログ(足がつった話)を書いた後に、「僕もつりました」「わたしもつりました」という、足がつった報告をたくさん受け、演者も客の身体もポンコツだということがわかりました。
さて、僕達「壊れかけのjukebox」は、なんとZOOM打ち合わせ3回(30分×3)と、本番前のカラオケまねきねこ90分の1回で、あのパフォーマンスです、
どうしてこんなことができるかと言うと、なぜか三人とも板(舞台)慣れしているという謎のおじさん集団でした。
なので、今回は僕らが本当に90分の打ち合わせだけで、ステージに立ったことを書き記します。
入念な打合せ!!ZOOMで開催!!
まずは、今回のコントの台本を僕が作りました。
持ち時間15分で、何ができるかを考えぬきました。
本業である不動産の仕事と、趣味のブログと、キックボクシングと、サウナと、庭いじりと、家事育児の合間を縫ってなので、全然時間が足りない。
そんな中、なんとか出来上がった台本の確認をZOOMで行ないました。
僕らは、北海道と千葉と兵庫のメンバーだ。
普通に生きていたら、出会う事も、繋がることもなかったおじさんだ。
もちろん運命なんてもので繋がっているわけでもない、繋がっているのは電波だけという、しょうもないおじさん3人だ。
\昭和生まれのZOOM会/

このZOOMで、僕は渾身のネタの台本を披露した。
しかし、彼らからはダメ出しがでた。

おおすじの流れはOK!
でも、細かいところは、こうしたほうが…

了解!
対応するわ!
その後、僕は寝る間を惜しんで修正を加えました。
ただ、ボクシングと、ブログと、すみっコぐらしのスマホゲームの時間を惜しむことはありませんでした。
そして、僕達「壊れかけのジュークボックス」の打合せは、合計3回です。
そのまま、本番を迎えました。
ただ、一度冷静になって読み返してほしいのですが、彼らが行なったのはダメだしのみです。
修正作業、ブラッシュアップは全て僕です。
今井さんにいたっては、当日は女の子といちゃいちゃして舞い上がってたのに、台本にはダメだしするという恐ろしい演者です。

(この人に、台本のダメ出しをされました)
超えろ!不気味の壁!!
皆様は「不気味の壁」と言うのはご存知でしょうか?
生成AIが発達したので、とてつもなく現実とバーチャルの境目があいまいになった状況のことです。
例えば、CG画像で女の子を作ると、人間に似せる過程で「いったん気持ち悪い」という谷を超えると、飛躍的にリアルに近づくという理論です。

この画像を見て欲しい。

これは、CGで作成された女子高生です。
とてもリアルですが、まさに「不気味の谷」を超えてリアルに近づいた画像です。
僕にはわかりませんが、写真に詳しい人からすると「髪のツヤ」や「服の反射光」など、とにかく光の違和感がありありで、とても人間には見えないそうです。

写真家ってすごいね!!
もう少しだけ、不気味の谷の説明をすると、あえてこの不気味の谷を表現したのが、ホラー映画「ミーガン」です。
女の子のアンドロイドが暴走する話ですが、絶妙に「かわいい」と「ぶきみ」の谷を表現しています。

さて
そんな「不気味の谷」を理解したうえで、この画像を見て欲しい。


これが不気味の谷の底の向こう側です
ダメ出しをされた映像を確認しよう!
本番をご覧になった方はわかると思いますが、エヴァンゲリオンの映像のパロディをするくだりがありました。

これが、本番で使用したものです。
そして、これがダメ出しされた、試作品です。
今見たら、確かにダメ出しされても仕方ない…
面白さよりも、気持ち悪さが勝ってしまっている。
二人から、「気持ち悪すぎる」という理由で却下されました。
大切なのことなので、もう一度言います。

この人から、ダメ出しされました!

ダメ出しと覚悟の紅
僕が作った台本に、非常に多くのダメ出しが入りました。
本当はもっと細かいギャグを、たくさん盛り込んでいました。
僕達の「紅」というパフォーマンスも、編集してワンフレーズとかサビまでとか2分くらいのネタで設定していました。

さすがに、6分の曲は長すぎるだろ…
と、いうのが僕の判断です。
僕としては、何個かスベってもいいから、ボケ数を増やしてトータルで面白かったという台本を書いていました。
しかし、超魔術師は鋭い眼光でこう言いました。


細かいボケは捨てて、紅に全部かけよう。

マジで?

後半はネタのクオリティも下げて、客を我慢させて紅で一気に爆発させよう

え?
じゃあ、フルでやりきるってこと??

長尺をやり切るっていうボケで。
ここで、僕は彼の覚悟の目を見た

そこで、僕も覚悟を決めました。

わかったよ…じゃあ俺、YOSHIKIやるよ。
実は、僕がドラムをやる予定はなかったんです。

本来ならDJブースで音出しをして、高みの見物のつもりでした。
でも、バーチーの本気をみて、俺もYOSHIKIやらなきゃと思って、首にコルセット付けたんです。

でも、うれしかったのが、ポンコツだらけの音楽会に来てくれているお客さんがいち早く、僕のコルセットと言うボケに気がついてくました。
ボケ死ぬことはありませんでした
打ち合わせは90分だったが、実はそのあと3人はおのおの、死ぬほど紅のエアパフォーマンスを練習したのだ。
伝説の朝に起きたキセキ
綿密な3回のZOOM打ち合わせを経て、当日の朝を迎えた。
13時からリハーサルだったので、10時に渋谷のドン・キ・ホーテに集合しました。
札幌と、姫路と、千葉から、集まったおじさん3人がド・ンキホーテをうろつき始めた。

欲しかったのは、ヒデっぽいピンクのカツラ(ウィッグ)だった。
そもそも、バーチーはTOSHIに似せるために、トシっぽいサングラスを買っていた。
僕は、コルセットを使うことでYOSHIKIに近づいた。
今井さんだけ、特にヒデっぽい要素はなかったから、ピンクのカツラ(ウィッグ)はないかと探していた。

あるにはあったが、ピンクのアフロか、おかっぱであった。
ピンクというだけで、ヒデっぽさはゼロであった…
その時である。
三人の視線が1つの商品に止まった。
ビジュアル系バンド用ウィッグ

バーチー、これトシっぽくね?
その結果がコレだ。

バーチーって別にあごがしゃくれてる印象は全く無いけど、ウィッグとサングラスしたら、バーチーのあごがせり出したかのように錯覚してしまう。
僕達は、当日の10時30分から90分カラオケまねきねこで、最後のリハーサルをした。
バーチーの完成度を見て勝ちを確信した。

これが、僕らの紅Last Liveだ。
どうか、アーカイブ(2000円)を買って見てほしい。
アーカイブ動画は👉コチラ

まとめ
今回は、僕の書いた台本をことごとく、ぶちのめされたのが成功要素です。
本当なら、「千代の富士引退」「貴乃花親方就任」など色々とありました。
中でも、ミッシェルガンエレファントの「ゲット・アップ・ルーシー」を、まるッと削ったのはすごかった。
ミッシェルガンエレファントを削ってでも、紅に全てを掛けるという生き様でした。
会場は、紅一色だった。
次回、暁の景色を見るのは君だ。
僕はもうつかれたよ…
